線路の上に落ちているのは、雪の塊。
この駅、屋根がついているはずなんだけれど、
誰かイタズラで投げ込んだ?
もちろん、そんなことはない。
ホームのカメラですぐに見つかってお目玉を食らうであろう。
行き来する列車が走行中に、
その裾に、その腹に、その屋根に
たんまりと溜め込んだ雪が
駅停車中にボロボロと落ちてしまうのである。
放置しておくと、そのまま春まで残りかねないから、
いろんな融雪装置があったりするのである。
あまりに激しい降雪があると、
融雪が追いつかなくなって走路に支障を来し、
遅延や運休の憂き目に遭うのである。
積雪寒冷地の鉄道保守は、ホンマ、大変や。
(「線路に落ちている」おわり)