2020年02月04日

支笏湖ビジターセンターの展示アピール

支笏洞爺国立公園の一角、
支笏湖畔に建っている「ビジターセンター」。


「支笏湖」は「しこつこ」と読む。

こんな形の、カルデラ湖である。



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大昔、ここに位置した大火山が噴火し、
地中の噴出物を遠方まで撒き散らして
その空洞が陥没してできたカルデラ湖であるという。


水深が深く、対流によって湖面温度がプラスに保たれるために
「不凍湖」としても知られる。
(ただし、ごくたまに諸条件が整うと氷結する年もある)


そんな、支笏湖の湖畔に
温泉宿泊施設群や土産物店街が形成されている区画があり、
その外れに、ビジターセンターが建つ。


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この地図の中央少し左である。

フラッシュの光点が邪魔で申し訳ない。



センターの中には、地形や地質、動植物に関する展示がある。


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北海道といえば、クマであるか。



こんな木の展示物も。


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「二重根」という、火山活動の証拠らしい。


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このセンター、傾斜屋根なので
天井付のいろんな設備が苦労して取り付けてある。


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写真にしてしまうと、今ひとつその「苦労」が
見えてこなくなってしまっているが。



やたらと目立つダクトが2本、
床から生えている。


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どうしても、納まりがつかなかったのだろうか……

というわけではなく。



敢えて、目立たせているのである。


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ここは環境省の施設なので、
ものすごくアピールする必要があるわけだ。


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冬の支笏湖畔は、寒いのである。

換気用の外気を取り入れるのに、
そのまんまいれたんじゃ、芸がない。



地中に埋めたダクト内に外気を通すことで、
地熱を利用するのである。

「ヒートチューブ」である。



この日この時は、外気温−3.4℃。
かの地としては、だいぶ暖かかったようだ。

これが、+5.4℃の地中で暖められて、
建物内に入るときには+4.0℃になっている。



逆に、夏ものすごく暑い地であれば、
夏の外気を地中に通すことによって
冷やすことができる。

その場合には「クールチューブ」と呼ばれる。


夏も冬も利用するのであれば
「クール・ヒートチューブ」だ。



外気負荷が大きい地域では、
かなり有効な手段ではないかな?
(「支笏湖ビジターセンターの展示アピール」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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