いろんな「せつび」が隠れていたりする。
通りに面した正面側では、
配管やらダクトやらケーブルやら
そういったモノは極力見せないようになっているけれど
側面や裏面となると遠慮はいらない。
機能上は必要だけれど、
あんまり表で見せたくないものの一切合財が
配置されていることもある。
「設備バルコニー」などを設けて
室外機類をズラリと並べたり、
それ用の電源ケーブル類を納めたケーブルダクトが
伸ばしてあったりする。
これが可能となれば、
建物内部の機械室やEPSのスペースが節約できる。
そうすることで、
建設費もローコストとなるし
レンタブル比も向上する。
もちろん、周囲から突出した高層ビルであれば
上の写真のような露骨な「裏スペース」など無い。
建物のどの面も周囲から視認されるから、
設備スペースは建物内部に設けて
見えないようにするだろう。
ただし、こんなビルとビルの隙間を
あんまりじっくりと見ていると
怪しいことこの上ない。
通行人からの怪訝な視線や
ともすると職務質問を受けることになるかも知れぬ。
人通りの少ないときに、
さり気なく、ちらっと見るのがコツかもしれない。
(「ビルとビルの隙間に」おわり)