2019年12月28日

ろ過機に独特な

ろ過機(ちゃんと漢字で書くなら、濾過機)は
独特な装置を組み合わせた構成となっている。


とある機械室で見つけた、
ちょっと年季モノの濾過機。


19122901.JPG


右側のでっかいのが、濾過するためのタンク。
中には濾材が入っている。この場合、砂かな。

砂を通して、水の中のゴミなどを濾し取ろうということだ。



左真ん中くらいにある、長いレバーの付いたバルブは
5方弁である。

上下左右と後ろの5方向の水の流れを切り替える。


通常の濾過の他に、
水の流れを逆転させて、
濾材に溜まったゴミを排除する「逆洗」という操作をしたり
バイパスさせたりすることができる。


定期的に「逆洗」してやらないと、
濾材がすぐに目詰まりしてしまって
濾過の役に立たなくなってしまうから。



濾過したり逆洗したりするための流れは
ポンプ1台でまかなっている。


19122902.JPG


見た目、小さなポンプである。


濾過流量は、プール・浴槽など、対象となる施設の大きさや
使用頻度などによって決めることになる。



ポンプの前面についている円筒形のものは
「ヘアーキャッチャー」である。

人間の髪の毛がポンプに絡みついてしまうと
すぐ故障してしまうから。

ポンプに入る手前で、それを除去する。

当然、このヘアーキャッチャーも頻繁に清掃しなくてはならない。

だから、蓋が簡単に外せるような形状になっている。
ちゃんと持ち手もついている。

清掃して、蓋をしたあとにエア抜きもできるように
バルブと、ホース接続用のカプラーも取り付けてあって
作業しやすくなっている。



タオルとか干してあるのは、ご愛嬌。
よく見られる光景だ。



最近の新しい機器だと、
もうちょっとコンパクトに、
洗練された「ユニット」となっている。



機械室を見に行って、
こういう装置が見られたとしたら、
僥倖ですな。
(「ろ過機に独特な」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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