排水を流すための管だ。
当たり前だ。
当たり前だけれど、
万が一施工に不具合があって
水漏れをしていたら大変だ。
だから、施工後に管内を水で満たして
漏れが無いかどうか試験する。
「満水試験」である。
でも、配管は繋がっていてナンボ。
それに水を満たすのはどうやって?
こうやる。
このために、排水立管に 満水試験継手 を挟んでおくのだ。
わざわざコレを挟むと
その分だけコストが上がる……っていうんで、
これ無しで済ませて、配管をとにかく何かで塞いで試験する、とか
ちゃんとやってる自信があるから試験なんかしない、とか
人によって、現場によって、発注者によって、監理者によって、
判断が違ったりするだろう。
でもね。
もしももしも、全部仕上がっちゃってから水漏れが発覚したりすると
漏れ箇所を特定するのも、漏れによって汚れた内装材を交換するのも
えらい面倒なことになる。
カネだって、だいぶ余計にかかってしまう。
だから、試験しておくに越したことはないのだ。
「でもさ、この継手自体の下端接続部については
試験されないことになるよね」
うん。
そのとおりなのだ。
(「排水立管の途中に満水試験継手」おわり)
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