「セントレア」という愛称がつけられている。
1階部分のアトリウム。
吹き抜けになっていて、
直立ではないガラスカーテンウォールによって
構成されている。
支えるための架構も見せるような形であろうか。
なにせ全面ガラス張りであるからして
空調負荷が大きくなる。
それらを処理するには、
人間に近い部分をなんとかせねばなるまい。
というわけで、
下部には吹出口が設けられているようだ。
乗るな、という表示がたくさんあるが、
乗れと言わんばかりの高さと幅である。
荷物なども、載せられてしまいそうだ。
このあたり、もう少し工夫の余地があったのではないだろうか。
壁面に並ぶ、感知器や放水口。
大きなターミナルであるから、
屋外消火栓も設けられている。
錆びてるけど。
周りが海だしね。
大きな気積を有する施設だから
空気が出入りするための場所もたくさん必要だ。
たとえば側面窓と同じ幅と高さで
換気用ガラリがズラッと並べられていたりする。
置くまで、ズズッと。
これだけのガラス面、
汚れたら拭かなくちゃならないから
清掃用のゴンドラも取り付けられている。
バス発着スペースの屋根と
それを支える構造が面白かった。
空港ターミナルって、
その地域の玄関口であるからして
「普通の」建物とはだいぶ趣が違う。
意匠的にも、構造的にも、設備的にも
いろいろ見て回ると楽しいものだ。
もっとも、空港ターミナルビルを見ること自体が目的で
訪れているわけではないのだから
そんなに長時間ぶらぶらしているわけにもいかないのだけれど。
でも、時間の許す限りにおいて、
あちこち見てみたいじゃあないのさ。
そんな、空港ターミナル。
(「中部国際空港第1ターミナル」おわり)