中部地区の大都市である。
駅近くに用向きがあったため
人通りの合間を見つつ、蓋を探索する。
それっぽい、蓋。
これぞ、マンホールってやつだ。
前にも見たと思う。
雨水桝だからアメンボなんだろう。
周年記念の蓋なのかどうか
カラーのものも。
上水道の弁蓋。
「ソフト弁」とご丁寧に書かれているし
楷書体だし。
こっちは「仕切弁」
丸の中に「八」というのが
名古屋の市章らしい。
尾張徳川家の合印で、
明治40年制定というから、由緒のあるものなのだ。
各自治体で市町村章が今風のデザインに変えられつつある中
貴重かもしれない。
何か、いろんなものと一緒になっているんだろうけれど
量水器蓋も支章とともに設置されている。
配水管には、消火栓もつながっていて。
デザインタイプもある。
水道工事真っ盛りなのだろう。
そこかしこに仮復旧がなされている路面に
いろんなメモ書き。
この蓋は、全国どこにでもある。
日本電信電話公社のマークだから
徐々に減っていくのであろう。
中部電力の古いマークの蓋も。
現在のマークの蓋もあるのだろうが
古いやつも結構残されている。
基本、取り替える必要性も無いし。
CCB(電線共同溝)の蓋。
世の中の無電柱化の流れもあって
都市の中心部や景観の優れた場所では
CCBも増えてきている。
地中に埋めるため
設置コストが電柱の10倍はかかるようだが
台風や地震や雪害で倒れて付近一帯停電になる心配はない。
開閉器・分岐器などは歩道上などにあるので
水害には強くないかもしれない。
古くからある大きな街ほど
いろんな蓋があって
全種コンプリートなんて、なかなかできそうにない。
もともと、そんなことは意図していないけれど
とにかく行く先々でいろいろな景色があるのと同様に
いろいろな蓋があるのが嬉しい。
あるから、撮る。
それだけなのである。
(「名古屋市のマンホール蓋」おわり)