ご存知であろうか。
もちろん、無いやつも多いけれど。
開ける。
中を見てみると……。
追い焚きタイプの給湯機から
循環パイプがつながっていて。
その循環金物(といいつつ、金属じゃなくて樹脂だけれど)が
浴槽を貫通している部分には
漏水受けのトレーのようなものが
取り付けられている。
その排水が、ユニットバス床面に排水されるようになっている。
曰く、
そう簡単に外れたりするものではなくて
漏水事故なんてまず起こらないんだけれど、
実際に漏水して、でもそれに気づかないまま暫く経って
下の階にまで被害が生じて大変になったことがあったから……
ということで、「念のため」の措置なんだとか。
製品としては大丈夫であっても、
施工精度の問題もあるかもしれないし、
そんなに費用が増すわけでもないから
それなりの安全策は取っておいたほうがよかろう、という判断か。
『建築』は一品生産物だから、
あちこち、たくさんのリスクが潜んでいる。
それでも、一つ一つの部位を構成する要素ごとに
いろんな工夫が施されているのを見ることができる。
そんなこんなを発見できるのも
「せつび」の醍醐味なのだ。
(「ユニットバスの循環金物廻りは漏水するか」おわり)
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