読者の中には、訪れたことのある方もおられるかもしれない。
ワタクシは過日、訪れたのである。
『万里長城』
簡体字で書くなら『万里长城』であろうが。
しっかりと、『万里長城』と掲げられてるのが
おわかりであろうか。
本家本元の中国に無断で、勝手に、とんでもないモノを……
そんな批判は、たぶん、当たるまい。だって、
中華人民共和国駐札幌総領事が、サインしている。
20世紀最後の年に。
北海道上川郡 下川町。
町内に造成された、桜ヶ丘公園を取り囲むように、
この『長城』は築かれているのだ。
なぜ、どういう経緯で長城を……? と思われる方は
町の公式説明 をご覧いただきたい。
長城は、そのまま遊歩道のようになっている。
この部分、適宜草刈りをしてやらないとならないから
維持管理も大変だろう。
長城の外から見ると、こんな感じ。
外敵が来たら、容易く越えられそうだが
万里長城の経緯 によると
中国の万里長城は、外敵の進入を防ぐためのものであったが、
下川町の万里長城は、町外からの多くの人たちを呼び込む物として、
その存在を世界にアピールしている。
ということだから、構うまい。
さて、長城を構成する一つ一つの石は、
町内外の大勢の人々によって積まれたものである。
石には、日付やら名前やら彫り込んであって
携わった方々にとっては他に代えがたい記念となっているようだ。
公園内のメモリアル広場にある、花時計。
時刻は正確だった。
秒針は、すう〜っと連続して動いていた。
(1秒ごとにカチカチ動くやつじゃなくて)
だが、35秒くらいから50秒くらいまで、
何やらギイギイ音がする。
どこかに、負荷がかかっているようである。
いまのところ、時は正確に刻めているようだから
慌てて何かをしなくても良いのかもしれない。
なにか、不思議な電波塔のようなモノ。
オブジェかと思ったら、
ちゃんとした(?)施設だった。
入らなかったけど。
広々した公園だ。
芝生広場の隅に、石碑。
出荷乳量一万トンというのが、
どのくらいの凄さなのか、
イマイチわからない。
けど、きっと、記念すべき達成段階であったのだ。
裏を見ると、
潔い表示!
ずらずらと個人名とか牧場名とか並べてもよさそうなものだけれど。
「酪農家一同」
敢えて、これだけ。
平成の時を丸々経て、
今がある。
すごく賑わう場所でもないのだろうけれど
「北海道で万里長城を観てきたよ!」って
インスタ映えするんじゃないだろうか。
まあ、映えようが映えまいが、関係ない。
行ってみて、楽しいかどうか。
それだけだ。
万里長城祭では、「城壁横ばいゲーム」も行われているそうである。
参加してみるのも、いいかも。
かな〜り、キツそうだけどっ!
(「万里長城に行ってきた。下川町の。」おわり)