道道117号線を西に進んでいくと
「恵庭渓谷」という地形が見られる。
その中の一つが「ラルマナイの滝」だ。
立派な看板が、突如現れてくる。
ただし、この辺にあるだろうと見当をつけて走っていないと
あっという間に通り過ぎてしまいそうな、
そんな場所になっている。
駐車場には、
全体像を示した看板があって
わかりやすい。
「駐車公園」に車を停めると、
そこから暫し歩くことになる。
『絶景ポイント』なる案内板が
ところどころに設置されている。
これを見ちゃうと、
行かざるを得ないではないか!
矢印の先に、あった。
この看板の向こうに、
火山岩の岩肌を流れ下る水が
重くもなく、さりとて軽快とは言えない音を立てて
流れ下っていた。
この部分、橋がかかっていて
手すり越しに観るのである。
気温の高い時期であれば
なかなか涼やかな景色である。
少々、倒木が目につくが。
滝の下流部分は
穏やかな流れである。
道道の歩道に戻って、少し先に行くと
手すり欄干のデザインがよく見える。
車で走り去ってしまったのでは
なかなか目につかないのであるが
鮭と紅葉。
結構な費用をかけているのではあるまいか。
これは、見なくては勿体ない。
ところどころに、倒木。
凝灰岩地形だからなのだろうか。
年月とともに、河岸の崖が崩れ
地形が変化していくようだ。
かつて、向こう岸に遊歩道があったことがわかる。
今は、立入禁止だ。
あれも、やがて崩れ落ちてしまう運命にある。
滝の下部。
葉が茂っているから
見落としてしまいそうだ。
支笏火山により噴出された
大量の火山灰が堆積して、
長い年月のうちに凝固してできた岩体であるから
風化すると大層脆くなる。
そうして、徐々に崩れていくのだ。
自然の造形は、
いつ見ても同じではない。
一期一会、
そんな営みが、愛おしい。
道道は、北海道という行政庁によるものであるから
道路沿いにあるマンホール蓋は、
そのデザインである。
「札幌土木現業所」とある。
支庁再編前の名称だ。
現在は、「札幌建設管理部」と称されている。
それにしても、よう錆びとる。
ラルマナイの滝駐車公園には、トイレもあって。
裏側を見ると、「せつび」がいっぱい。
大きな換気フードを貫通部は
建具と同じような造作にしてある。
なかなか、がんばった!
(「恵庭渓谷ラルマナイの滝」おわり)