観るのは結構好きなのである。
いわゆる『観る将』ってやつだ。
表題のやつを、観てみた。
早指しだから、
サクサク進むから、
観る者にとっては、面白い。
指す方にとっては、たまらんだろうけど。
久保九段vs広瀬竜王 である。
なかなか、すんごい取り合わせだ。
まあ、この棋戦に出場できるのは僅か12名だけなのだから
すんごい取り合わせにしか成りようがない。
超短時間の早指し棋戦にもかかわらず
「封じ手」があるのが、特徴の一つである。
本局は、この場面。
36手目、後手7三桂のあと、
久保九段が手を封じた。
封じる場面は、
大盤解説者が独断で決める。
今回は、松尾歩八段。
さあ、このあと、何を指したでしょうか?
会場にいる観戦者は、
おのおの紙に書いて、スタッフに渡す。
当てた人の中から、
抽選で景品が当たるのだ。
↓
↓
↓
↓
↓
棋譜を見ればわかるのだけれど
「先手3六歩」
であった。
会場では、60名ほど当てた人がいたようだ。
松尾八段が示した候補手のうちから、
5九角を予想したが、外れた。
大盤を操作するのは、
奨励会三段の二名。
なかなか、大変な仕事である。
自身の対局も、大詰めなのに。
「泣き虫しょったんの奇跡」
観に行ったけど、
ほんとうに大変な世界である。
三段リーグ、それはそれは過酷な世界である。
まあ、実力がモノを言うプロなんだから、当然とも言えるが。
棋譜を見ていただければ、
詳細はわかるのであるが、
124手にて広瀬竜王が勝利した。
解説者とともに、対局者を交えて
大盤での感想戦・解説が行われる。
直前に、テーブルマークこども大会が開かれているので
来場者はテーブルマークのパックごはんも貰える。
持ち時間の長い棋戦は
時として1時間以上手が進まないこともあるが
「JT杯」なら全体が1時間ちょっとで終わる。
AbemaTVなんかでも中継されているが、
たまには実物を観てみるのもよかろう。
ケンチクやせつびと同様、
美術品や工芸品も同様、
「実物」でしか実感できないコトも多いのだから。
(「第40回将棋日本シリーズJTプロ公式戦二回戦第一局」おわり)