2019年08月29日

五味温泉の熱源は木質バイオマスである

下川町の中心街からバスで20分ほど離れた場所に
五味温泉」がある。


含二酸化炭素ーナトリウム・マグネシウム・カルシウム・炭酸水素塩泉なのだという。


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森林と人が輝く

町のWEBページに、そう謳っているだけあって
木材がふんだんに使用されている感じである。



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平成5年度総合型林業構造改善事業による「休養施設」なのだそうだ。



傘立ても、木工品。

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入り口脇には、
木彫りのフクロウ。

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エントランスホールの吹き抜け壁面には
木製のレリーフ。

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昼間の風景。



反対の面にも。

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これは、夜のようだ。



玄関裏手にまわると、
いろんな「せつび」が見えてくる。

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何が見えるだろうか?


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軒天についている、
換気口とおぼしきモノは、
あまり見かけない形をしている。


壁面には、FF暖房機の給排気トップが見える。



でも実は、この建物は
木質バイオマスを燃料とした
チップボイラーによって暖房されている。



駐車スペース脇に、
こんなシャッターが目立つ。


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平成16年度 環境省 二酸化炭素排出抑制対策事業
とある。



180kW の木質バイオマスボイラーによって
暖房、給湯、温泉加温をおこなっている。

元々油焚きのボイラーが2基あったのだが
そのうちの1基を木質ボイラーに替えて
地元の木材チップを有効に活用するとともに
化石燃料の使用を削減し、油を購入するよりも安価に
運用できているのだという。

以降、次々にバイオマスボイラーやペレットボイラーを導入し
公共施設の熱供給の68%を再生エネルギーに転換しているというのだ。

油代と比較して浮いた1,900万円の半額を基金として積み立て、
将来の機器更新に備えている。
残りの半額は、子育て支援事業の財源としている。



上のシャッターの中は、
チップ貯蔵庫なのだそうだ。



脇にまわると、
鋼製のドアが見える。


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この中が、ボイラー室らしい。



下川町では、町有林で木材を生産し、
それをチップ化し、燃料として使用している。

チップ化の材料用に、近隣の事業(道路とか)で生じる
伐採木材も受け入れている。

建設事業により生じた産業廃棄物が、
燃料として利用されることになる。



町有林は、4,600ha以上ある。

毎年50haを伐採し、その分植林し、
60年間育てるのに十分な面積だ。

平成10年に「下川産業クラスター研究会」を始めて以降、
いろいろな取り組みを地道に続けてきて、こんにちがあるという。



まだまだ、下川町の挑戦は続く。

機会があれば、どんなものか観に行ってはいかがであろうか?
(「五味温泉の熱源は木質バイオマスである」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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