2019年08月26日

国立西洋美術館の展示

美術館には、美術を観に行ったのだ。

ケンチクや、せつびも観たんだけど、
美術品だって、観たんだ。


19世紀ホールには、
ロダンの彫刻。

19082601.JPG

かなり無粋な位置に吹出口がついているけれど
ル・コルビュジエさんは、これを良しとしたのだろうか、と
少々気にはなる。

が、美術だ、美術。



ある意味モロ出しなんだが、
芸術品だからいいんだろう。



その道の人たちが観察するなら、
その構図とかデッサン力とか製作技術とか
すごく学ぶところが多いものなのだろうと思う。

生憎そのような素養は無いけれど
こうして展示してあることで
「何か、スゴそうなモノ」とは認識できる。

認知能力がお粗末で、申し訳ない限りではある。

作者に対しても、
館に対しても。



まあでも、むしろこのような人間のために
普及啓発する場としての国立美術館であるとも言えよう。
だから、良いのである。きっと。



時代の古い西洋美術には、宗教画が多い。

19082602.JPG

聖書の出来事を題材にした画が多数掲出されている。



ヨース・ファン・クレーフェ(1485頃〜1540)による
三連祭壇画:キリスト磔刑(16世紀前半)

19082603.JPG



色とか構図とか表情とか衣装とか
いろんな意味があるんだそうだ。

美大なんかでは、そういうのを習うんだろう。

時代背景とか、技法とか、そんなことも含めて。



ヤン・ブリューゲル(父)(1568〜1625)による
アブラハムとイサクのいる森林風景(1599)

19082604.JPG


ブリューゲル家の一族郎党、画家が多数居るようだ。

この時代、考古学的検証など皆無であるわけだから
中東地域にこのような風景が存在してたのかどうか
そんなことは気にされなかったであろう。

ヨーロッパのどこかの風景がモチーフになっているかもしれない。



レアンドロ・バッサーノ(1557〜1622)
最後の審判(1595-96頃)

19082605.JPG

「この世の終わり」の画なんだろう。

画そのものだけではなく、
額縁がスゴイ、という感想では
あまりにも素人。

だけど、仕方ない。



もう少し時代が下ってくると
風景がなども出てくる。

19082606.JPG

ああ、作者と題名が読めない。

でも、大丈夫。
ちゃんと所蔵作品の検索ができる。


ヤン・ファン・ホイエン(1596〜1656)
マース河口(ドルトレヒト)(1644)

1644年は、松尾芭蕉が生まれた年、
清国が明国を滅ぼした年。




照明器具との関係を
ちょっと撮ってみたかった。



写真じゃなくて、絵画。

写真では表現されない事柄が
むしろ絵画で描き出される。

そんな気もする。



素人でも知ってる、有名どころの画も。

クロード・モネ(1840〜1926)
ラ・ロシュ=ギュイヨンの道(1880)

19082607.JPG



べた、べた、と絵の具を塗っていくと
こんなにしっかりとした景色になっていく。

とっても不思議な感じがする。



ピカソの画も所蔵・展示されていた。

19082608.JPG

パブロ・ピカソ(1881〜1973)
男と女(1969)



パット見、何かの抽象画かと思った。

写真だったら、マズいヤツだね。

でもゲージュツだから、いいんだろう。



いろいろと、構図やら表現方法やら技法やら
さまざまな専門的考察があるに違いない。



一見、幼児のなぐり描きのようであって
全然そんなことはない、
すごく価値ある美術品、なのだろう。

ワタクシにとっては豚に真珠なのかも知れんが
何らかを感じ取りたいと思うのは良かろう。



ピエール・ボナール(1867〜1947)
花(1933頃)

19082609.JPG

ぱっと見の印象とか、
色遣いとか、
具体的に描写できないけれども
作者によってこんなにも違うものか、と
単純に思うのだ。



常設展のうち、ほんの一部ご紹介したに過ぎないが
「美術」として楽しむことができたのだと思う。

今まで、あんまり縁が無かったから……。

製図課題が「美術館」だっていうので、見て回ったくらい
だったかなぁ。



この他にも、多くの所蔵作品があり、
常設展にて展示されている。
(ときどき入れ替えているのかどうか、知らない)

その他、他の館から借りてきた展示や、企画展、特別展など
見どころは多い。



何ごとも、食わず嫌いはイカンな。



屋外には彫像展示があって
入館料がかからず観ることができる。


有名なやつ。

19082610.JPG


オーギュスト・ロダン(1840〜1917)
考える人(拡大作)(1881-82原型、1902-03拡大、1926鋳造)
原型は、1881〜82の作だ。



19082611.JPG

同じく、ロダン。
カレーの市民(1884〜88原型、1953鋳造)



19082612.JPG

同じく、ロダン。
地獄の門(1917原型、1930-33鋳造)



ちょっと雨模様だったのがイマイチではあったが
なかなか、楽しめた。
(「国立西洋美術館の展示」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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