2019年08月15日

『かちまい』って言われても、わかんないよね

夏になると、
全国津々浦々で、
さまざまな花火大会が開催される。

そんな中の一つに『勝毎(かちまい)花火大会』というものがあって。


『勝毎』って何のことやら……と思ってしまうけれど
「十勝毎日新聞社」の略だと知れば、
ああ、なるほど、ということになる。

2019年は、創刊100年記念大会ということである。



北海道東部、十勝平野を流れる十勝川(とかちがわ)は
北海道中央部の十勝岳付近を源流として
太平洋へと注ぐ一級河川である。


帯広市付近では西から東へと流れているのだが、
この広々とした河川敷特設会場において
毎年大規模な花火大会が開催されている。



国道241号線、十勝大橋下流400m地点から打ち上げられる花火は
斜張橋のシルエットと良いコンビネーションを醸し出している。



十勝大橋は、3径間連続PC斜張橋で
十勝川のシンボルの一つとして威容を誇っている。



19081501.JPG



あいにくの曇天で、ひと雨くるかも……という中
徐々に暗くなってゆく。



日が沈みかける頃には、
広い河川敷に大勢の人々が繰り出している。


開始30分ほど前の様子。

19081502.JPG




この斜張橋越しに
最大7号玉の各種花火を観ることができた。


19081503.JPG


ワタクシの所持している撮影機器では
たいそうショボい画像しか撮ることができないので
興味なる方は各種サイトを参照いただきたい。



できれば、現地で観るのが良かろう。

有料席であれば、眼前のパノラマを楽しむことができよう。

ワタクシは一般開放席Aからの観覧であったが
いやいやそれでも十分に味わうことができたのであった。



花火大会というと、
ねっとりした生ぬるい風に
わずかな涼を感じつつ楽しむもの、という
イメージがあるかもしれない。

そして、それは多くの場合その通りなのであろうと思う。



しかしながら、この北海道東部の広大な十勝平野における大会は
そのようなものではなかった。


北国ゆえ、おそらく年によってかなり気候に差があるはずなのであるが
今回は開始時点の気温が19℃。

花火の煙が程よく流れていく程度の風が吹いており
「暑さ」を感じることなく、
いやむしろ「肌寒さ」さえ感じるくらいの
そんな気候であった。


上着をはおり、あるいはひざ掛け、毛布を用意して、と
地元の方々は準備万端のようである。

本州各地、あるいは世界各国から訪れた観光客にとっては
驚きの気温だったのかもしれない。



首都圏ではないので、
ぎっちり人間が密集して身動きも取れないような
そんな混雑状況にはならない。



花火そのものについては、
公式PVを見ていただければ
雰囲気の一部がわかるに違いない。




グランドフィナーレ最後の錦冠(にしきかむろ)の群舞が圧巻。


地元の人たちは混雑を避けるためか
フィナーレ前から続々と帰路についてしまう。

でも、他所からせっかく見に行くのであれば
ぜひ最後まで堪能することをお薦めする。

終演後の混雑も含めて。



そのまま帯広近郊に宿泊しないで
他地域に移動する場合、
あの地域としては尋常ではない道路の込み具合を
知ることができよう。

(と言っても、本州各地の高速道路のような数十kmの渋滞などと
 いうものはない。ちゃんと流れるのであるが、通常時とくらべて
 台数が非常に多い、というくらいのものだ)



近隣に駐車場は無いものと思ったほうがよい。
特設駐車場・シャトルバスを利用するのが確実である。


どうせ近隣に停められたとしても
帰る人波に埋もれてしまって
なかなか動けないのだから。



この時期を過ぎると
北海道は秋と言っても差し支えない。


酷暑の続く地域の人にとって
8月後半の北海道は、避暑地として申し分ないはずだ。




『かちまい』

来夏はおそらく、オリンピックとパラリンピックの間の時期になろう。
ひとときの涼を求めて、行ってみてはいかがであろうか。

食べ物も美味いし!
(「『かちまい』って言われても、わかんないよね」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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