軽減税率制度などというものが組み込まれて。
いろんな場面ごとに
どのように取り扱うべきか
「個別事例編」として事細かに書かれているのだが。
読めば読むほど、
わけわからん。
いや、具体的だから「どうすべきか」は、わかるのだ。
わからんのは、
「こんな不思議な制度を、どうして盛り込むことになったのか」
だ。
与党内の力関係とか、
業界団体ごとのしがらみとか、
まあいろいろ報道されていたのはわかる。
表に出ているもの、出ていないもの、
いろんな経緯があっただろうことも想像できる。
だが、ね。
国税庁の職員は、
こんなくだらんことのために働かなきゃならんかったのか。
可哀相である。
税の取り扱い事例集なのだから
疑問が生じそうないろんな事柄について
「解」を例示しなくちゃならないから
こうなってしまうのは、わかる。
でも、とにかくツッコミどころ満載。
これを読んで「なんて合理的!」と感動する人なんか
居ないんじゃないか。
少なくとも、ワタクシ個人にとっては
「なんて、くだらん」
としか思えないのである。
繰り返す。
こんなくだらん事例集を作らされて
各方面から批判の大合唱を受けて、
可哀相なのは国税局の職員。
税務署の署員。
会計事務所も、税理士も
かな〜り困惑なのではなかろうか。
この法案を通した議員さんたち、
一体何をお考えで?
何にも考えてなかった?
政治決着の産物だから、仕方がない?
議員主導なのか、官僚主導なのか、
よくわからんけど。
人によっては、
業界によっては、
「これは素晴らしい制度!」って思うのだろうか。
「設備設計一級建築士」が出来たとき、
ワタクシは結構このブログ内で吠えていた。
いくらワタクシが吠えようが
1ピコニュートンの影響力も無いのであるが
結局、天下り先をたくさん作って、
上級国民と呼ばれるようになった官僚様たちの収入を増やす結果となっただけではないか?
まあ、世の中、いろんな事があるもんだ。
人それぞれ、いろんな利害関係があるし、意見や主義主張があるものだ。
だから、何を実施しても、
称賛と不満とが生じるに違いないのだ。
むしろ、「国民の90%が賛成で……」なんていうのは
結構アブナイことなのかもしれないのだ。
とにかく議会制民主主義の旗印のもと、
然るべき手続きを経て法制化された制度なのだから、
四の五の言わずに従うしかないのだ。
税務署相手だし。
でもね、この軽減税率制度。
誰が嬉しいんだろうね?
税がたかだか2%軽減されるのと引き換えに
すんごく手間が増え、時間を要し、
軽減されて助かった金額よりも、
余計にかかる人件費のほうが多いんじゃないの?
とにかく、
消費税の軽減税率制度に関するQ&A(個別事例編)
もはやギャグとして「楽しいモノ」になっているような。
一読してみては、いかが?
(「軽減税率なんかのために、どれだけの無駄な労力が?」おわり)
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