2019年07月31日

国立科学博物館地球館には圧倒される

日本館については、
少し前にご紹介した。

地球館にも、触れておこう。


「地球館」には、
たくさんの、そう、非常にたくさんの、
標本やら模型やら解説やら模式図やら……。

もう、てんこ盛りである。


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現存している生物たちの、
そして、かつて存在していたけれど
すでに絶滅してしまった生物たちの
多種多様な剥製やら標本やら復元模型やら。


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陸のもの、海のもの、さまざまに。


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骨格標本もある。


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模型もあるけれど、
「実物標本」もかなりある。


「実物」であるところが
非常に興味をそそる。


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こんなん、おったんや!

下顎の、角みないのは、
いったい何?


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もちろん、化石の類の中には
全身骨格が出土しておらず、
いろいろな知見を元に
想像で補完しているものもある。

そのあたりも、わかるような展示なのである。



でっかい、馬らしい。

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すごく、でっかい。


体重、何トンあったんだ?



かつて繁栄していたという
巨大爬虫類のたぐいも
たくさん収蔵されている。


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骨だけであっても、
その迫力たるや。


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半身揚げならぬ、
半身出土も。


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死体が半分埋まった状態で
半分が風化してしまっていて、
もう半分が岩石の中に埋没され
保存されていたのだそうだ。


繰り返すが、
「実物」ってのが
驚異的なのだ。



特別展で、恐竜展などが時々開催されているのだが
まさに今、絶賛公開中である)
常設展において展示されているものも
相当に見応えのあるものばかりだ。


間近に見られるものはレプリカが多い。

実物は、ガラス(アクリル?)越しのものが多いから
安っちいカメラだと
きれいには写らない。
まあでも構わない。


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とにかく、この目で見られるのだから。
撮影する写真は、記憶の補完物だ。


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いろんな角度から眺められるのも良い。


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ああ、なんて、魅惑的。


よくイラストに描かれている彼らの姿は
想像図でしかない。

実際の皮膚の質感、羽毛の有無、色などについては
いろんな推測はできるけれど、決定打はない。



だから、あの手の想像図は、
「こう考える人もいるよ」
「こうだったという説を支持する人が多いよ」
くらいに考えておけばよかろう。


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骨どうしのつながり方も、
ひょっとしたら間違っている部分があるのかもしれない。

(きっと、日々そういったことを研究している人たちがいて、
 研究の進展とともに少しずつ修正されていくんだろう)



あああ。

化石類だけで、ものすごい興奮してしまった。



だがしかし。


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放散虫とか珪藻の類とかの
拡大顕微鏡写真とか、
なんという芸術品か!



この脇に、
ひたすらマリンスノーが積もっていく画像が映されていたり。

とてもとても、紹介し尽くせない。



自然の事物のみではない。


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人類の営みもまた、
展示品の一部なのだ。

マンモスの骨で作られた住宅。


「象牙の家」みたいなもんだ。



もっと時代が下った品々も、多数。


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こんなメカメカしいものたちの展示もある。

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ジェットエンジンだ。



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発電機とか。

ちょっと、「せつび」的になってきた!



さてこれ、何でしょう!

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日本で最初に稼働した電子計算機、とのこと。

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ようは、昔々のコンピュータだ。
ICも無い時代。

真空管式なのだ。

クロック数30kHzって……。
すげえ。



これも、電子計算機。


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電卓の元祖みたいなやつ?



はやぶさミッションの展示もあった。

イトカワから持ってきた微粒子も
ここに置かれているようだ。
顕微鏡映像を見られる。


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何年か後には、
はやぶさ2の展示も加わるのだろう。

ああ、無事に還ってきてほしいものだ!



ノーベル賞受賞者コーナーなんかも、
なかなかスゴイのだ。


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物理化学に関するコーナーもあって、
個人的には、電子軌道の立体模型が
いたく気に入ったのである。


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s軌道、p軌道、d軌道って、
平面の解説図でよく見るやつだ。



もひとつ好きなのは、
これ。


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ボケェっと、
ずっと眺めていられる気がする
霧箱である。


自然放射線が
どれだけ大量に降り注いでいるか
可視化されていて楽しいのだ。

(だからと言って、「原発すばらしい、大賛成!」ではないのだが)



とにかく。



地下3階・地上3階にわたって繰り広げられる
超絶ワンダーランド。

それが、科博なのである。

地下1階・地上3階の展示を擁する日本館と合わせて
入館料は一般・大学生が620円、
小中高校生は、なんと無料。

お得過ぎるっ!

(ただし特別展は別料金)

音声ガイドの「かはくナビ」レンタルは、310円。
時間がたっぷり取れるようなら、
利用しても良いのでは。



ふう。



とにかく、行くたびに圧倒され、
楽しくて時間を忘れ、
おっと大変、交通のスケジュールが……となる科博なのであった。


願わくは、2泊3日で合宿したいくらいだ!
(「国立科学博物館地球館には圧倒される」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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