2019年07月26日

「かはく」は知の宝庫だ

「かはく」をご存知であろうか。

そう、「国立科学博物館」のことである。


上野公園内に存在している、知の宝庫である。



訪れる機会はそう多くはないのであるが
時間が許すならば、とにかく通いたい場所である。



大抵、「知」という側面から言えば
「書籍」は大層コスパが良いものだ。



何かの講義を聴いたり、
セミナーを受けたりすると、
書籍の何倍もの費用を要するものだ。

けれど、紙に封印されたものではない
「ナマの言語情報」を得たいがために
それらに耳を傾けるのだ。
たとい、ある程度の費用がかかったとしても。



しかし、だ。

この「科博」、常設展は一般620円で見放題なのである。

展示の数々、そしてそれらについて記されている解説の
一つ一つを丹念に見ていくならば、
到底一日では足りるまい。



書籍に勝る、情報量と
講義に勝る、現物の情報。

相当にコスパの良い場所だと思うのだ。



いろいろな特別展が企画・公開されるが、
そちらは1,600円とか、結構な入館料がかかることも多い。

でも、なかなかどうして、
常設展も決して侮ることはできはしないのだ。



フーコーの振り子なんて、
教科書やら何やらで目にしたことはあろう。

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それが、ここにはある。

もちろん、フーコー氏が実験した実物そのものではないけれど
その原理を実際に見せるモノが、ここにはある。



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アンモナイト単体で言うならば
三笠市立博物館むかわ町立穂別博物館などには
もっと大きなモノが大量に展示されているのであるが
「博物」という観点から言うならば
まさに、多種多様なモノたちが展示されているという意味で
それらを凌駕する。


19072603.JPG



おお、南極を生き伸びた「ジロ」も
剥製になっている。

19072604ジロ.JPG



同じく南極で過ごした「タロ」は
帰国後も永く生きた後、
現在は北海道大学植物園博物館本館
剥製として遺されている。



地質を示す日本地図が
実物の岩石標本から作られていたり。

19072605.JPG



地殻やらマントルやらのよく見る模式図にも
実物がふんだんに使用されていたりする。

19072606.JPG



書籍で見てもワクワクするけれど
これらの実物を目の前にしてしまったならば
もう、興奮せずにはおれないであろう!



昔の「ケータイ」も、
実物が置いてあったりして。

19072607.JPG



「日本館」「地球館」の2棟があって、
見どころが満載なのである。



ああ、何度見に行っても
決して飽きることがない
「知の宝庫」



何度でも行きたい所である。



うん。

一応、心得ているつもりではある

たといワタクシがこのように思っていても、
これらの事物にはあまり興味を抱かない人々も
少なくないということを。



まあ、それはそれで良いのだ。

人それぞれなのだから。



それぞれ、興味のある分野が違い、
それぞれが、その分野を追求し、
各分野がより深められ続けることにより
こんにちの科学技術は発展してきたのである。



だから、科博に興味が無かったとしても
それはそれ。

べつに悪いことではない。



幼稚園や小学生、中学生の団体が
いくつも来館していた。

とりあえず、ちょこっと触れて、
興味を抱いた子たちは
また後日、家族とともにじっくりと観れば良い。

興味を抱かなかった子は、
また他のことに興味を持つでのであろう。


そのように、
この世は成り立っているのだ。



ああ、でも。



博物館、資料館の類に目がないワタクシにとっては
まさに、めくるめくワンダーランド。

とても楽しいところなのである。



アメリカのスミソニアン博物館や
イギリスの大英博物館、
中国の国家博物館など
世界中にたくさんの博物館類が存在している。

それらも訪れてみたいものではあるが、
なかなか時間と費用を要してしまい、
ハードルは高い。


でも、日本国内も捨てたものではない。
たくさんの、この類の施設が存在しているのだ。

人生、飽きている暇がないぞ!
(「「かはく」は知の宝庫だ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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