2019年07月20日

外壁についている送水口の圧力単位

ビルの外壁に、ときどき見かけるやつ。


連結送水管や、連結散水設備用の
送水口である。


19072001.JPG


スタンド型の送水口も、
もちろんあるけれど
ビルが密集している場所では外壁に取り付けてあることも
多いのだ。



送水圧力が記載してあるのだが、
国内の法律関係がSI単位系で記されるようになる前は
重力単位系の kg/cm2 が使用されていたから
このビルもそれなりの年数が経っているようだ。



現在は、SI単位系の圧力単位である MPa(メガパスカル)が使用される



んんん?



メーカーさんのカタログなんだけど、
ときどき見かける、Mpa という表記だなぁ。

圧力の単位 Pa(パスカル)に、
100万倍を表す接頭語(または接頭辞)をつけるんだから
「P」は大文字でなければならない。

本来は。



でもね、「せつび」分野では、結構テキトーなんだな、これが。

kg を Kg と書いたり、
m2 のように、2乗の文字を上付きで書かなかったり
CO2のように、化学式も下付きで書かなかったりする例を
頻繁に見かけるのだから。
(上付き、下付きにしないのは、フォントの制約もあったりする。
 本ブログも同様なのである)



物理屋さんが見たら激怒しそうだし、
間違ってることには違いないんだけど
なんか、すっかり見慣れちゃったみたいな。


ま、「日本語の乱れ」みたいなやつ?


「けんけんがくがく」議論しちゃったり、
「汚名」を挽回しちゃったり、
「役不足」ですけど、と謙遜しちゃったり、
まあでも「誤用」が広まると
そっちのほうが一般化してしまうのは、世の常。



普段、だれも気にしない・気が付かない標識だから
実際に使用する消防士さんさえ意味をわかっていれば
それで良いということなんだ。
(「外壁についている送水口の圧力単位」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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