連結送水管や、連結散水設備用の
送水口である。
スタンド型の送水口も、
もちろんあるけれど
ビルが密集している場所では外壁に取り付けてあることも
多いのだ。
送水圧力が記載してあるのだが、
国内の法律関係がSI単位系で記されるようになる前は
重力単位系の kg/cm2 が使用されていたから
このビルもそれなりの年数が経っているようだ。
現在は、SI単位系の圧力単位である MPa(メガパスカル)が使用される。
んんん?
メーカーさんのカタログなんだけど、
ときどき見かける、Mpa という表記だなぁ。
圧力の単位 Pa(パスカル)に、
100万倍を表す接頭語(または接頭辞)をつけるんだから
「P」は大文字でなければならない。
本来は。
でもね、「せつび」分野では、結構テキトーなんだな、これが。
kg を Kg と書いたり、
m2 のように、2乗の文字を上付きで書かなかったり
CO2のように、化学式も下付きで書かなかったりする例を
頻繁に見かけるのだから。
(上付き、下付きにしないのは、フォントの制約もあったりする。
本ブログも同様なのである)
物理屋さんが見たら激怒しそうだし、
間違ってることには違いないんだけど
なんか、すっかり見慣れちゃったみたいな。
ま、「日本語の乱れ」みたいなやつ?
「けんけんがくがく」議論しちゃったり、
「汚名」を挽回しちゃったり、
「役不足」ですけど、と謙遜しちゃったり、
まあでも「誤用」が広まると
そっちのほうが一般化してしまうのは、世の常。
普段、だれも気にしない・気が付かない標識だから
実際に使用する消防士さんさえ意味をわかっていれば
それで良いということなんだ。
(「外壁についている送水口の圧力単位」おわり)