2019年07月13日

塔屋の水槽室の有無

集合住宅の上部を見ると
ボッコリ飛び出している「塔屋」があったりする。



19071301.JPG

2層分くらいの高さがあると
一体何が入っているのかと思われるかもしれない。



たいてい、あの中の上のほうには水槽が入っている。
(または、過去に入っていた時期がある)

上に高置水槽を置いて、そこに貯められた水が
各家庭に送られる。

だからその場合、
上の階の住戸では
落差が小さいから、水圧が弱めである。



でも、最近は改修によって増圧給水ポンプを新設して
高置水槽を無くすようにしていることも多い。



19071302.JPG

赤茶色の集合住宅は
だいぶ年季が入っているようだ。

上部、緑色の部分はやはり高置水槽室であろう。

その下に、エレベーター機械室もあるのではなかろうか。



そう。


集合住宅の塔屋は、
たいていエレベーター機械室と高置水槽室と
屋上に上がるための階段室。

そのくらいである。



新しく建つ集合住宅では
そもそも塔屋が無かったりする。

19071303.JPG


エレベーターは、マシンルームレスタイプになっているから
塔屋が要らない。

屋上部分が、少し立ち上がっているのだけれど
下から見上げたのでは見えない程度の高さしか無い。



高置水槽も設けない(増圧給水ポンプを設置する)から
やっぱり塔屋が要らない。



屋上には上がらないから、
当然塔屋が要らない。



あ、でも、点検等で上る必要は皆無ではないから
屋上に上がるための点検口はどこかにあるはずだ。



集合住宅は、
上の方の出っ張り(塔屋)の様子によって
建った年代がある程度推測できたりするのだ。



塔屋だけじゃなくて、
バルコニーと柱の関係とか
全体のデザインとか
使用材料とか
時代時代の流行りがあるから
それだけ見てもわかるから
塔屋なんて視界に入らない人も
多いかもしれないけどね。
(「塔屋の水槽室の有無」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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