2019年07月01日

冷却塔廻りの配管たち

屋上に、冷却塔が設置されている。



角型なのである。

19070101.JPG



上部のファンが回って
熱気を排出する。

脇から風を吸い込む構造だ。

接続される、冷却水管が2本。

往きと、還りである。

図面では、「CD」「CDR」などの記号で書かれる。



この撮影時期には、
まだ稼働させていなかった。

よって、上部のファンを保護するために
養生してある。

19070102.JPG



してあるが、何とも覚束ない。
ブルーシートをかけて縛ってあるだけかい。

ややもすると、飛んで行ってしまいそうにも見える。
なんとか、虎柄ロープが押さえているようだ。



冷却水管の片方には、
Y形ストレーナが接続されている。

冷却塔から、冷凍機に戻される配管だ。

19070103.JPG


冷却塔から混入したゴミなどが配管内に詰まってしまうことがないように
ここで濾し取るのだ。

シーズンイン時に1回、
シーズン中に月1回、
シーズンオフ時に1回、
それぞれ確認・清掃することが求められよう。



冷却塔本体と配管系とのつなぎ目には
防振継手もはさんである。



この太さの配管になると、
バタフライ弁を使う。

昔なら何でもゲート弁だったかもしれないけれど
とにかく大きいし重たいし高いし。



19070104.JPG

施工図を元に、フランジ付の配管を加工して持ってきて
現場では繋いでいくだけの状況にしておくと
施工が速い。

微妙に合わない場合に微調整ができるように
計画しておかなければならないけれど。

19070105.JPG



配管自体、結構重たいので
支持も大切な要素だ。



図面では、線1本引くだけだったりするけれど
それを具現化するには費用と労力が桁違いにかかる。

役割分担といえば、まあ、そうなんだけれど。



これからの時代、
施工者の必要性がますます高まるのではないだろうか。

適切な施工能力、
施工管理能力を有している人材は
今現在でさえ、不足気味だ。

「誰にでも出来る作業」ではない作業ができるかどうか。

そこのところが、大切なんだろう。



まあ、設計の領域だって、そうなんだろうけど。



っていうか、いろんな分野で、
そのようになっていかざるを得まい。



ところで。

『冷却塔』とは、
冷凍機などから出てきた熱を
水の潜熱を介して大気中に放出するための装置だ。

だから、大気との熱交換がしやすいように
開放性と通気性を
十分に確保することが必要だ。



図体がでっかいし
見目麗しい存在でもないから
隠したいのはやまやまであろうが、
その隠し方には十分に配慮していただきたい。

機器の機能を損ねないように、
それでいて建物全体の意匠も損なわないように。

そこにこそ、意匠設計者の力量が表現される。



見た目さえ良ければ、機能なんかどうでもよい……なんていうのは
肌を白く見せたいから水銀含有の化粧品を使用して
単に不健康で青白くなっているだけ……というようなものである。



設備設計を外注丸投げにしていると
ちぐはぐな状態が出現しがちだ。

しかも、それがちぐはぐであることに気づかないままであったりする。



その責任は……?


図面に記名押印をした、『設計者』にあることに
法律上なっているのである。

キビシイ法律だよねぇ。
(「冷却塔廻りの配管たち」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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