点検口がついていて。
石鹸置き台にもなっている部分の下に
ひっそりと排水口がついているのがわかるだろうか?
点検口を開けてみると……
こうなっている。
右上にある黒いのは、
浴槽用の循環パイプだ。
追い焚きができるタイプのガス給湯器と接続されている。
循環金物が、浴槽を貫通する部分は
がっちり止水されているんだけれど
万が一、水漏れが出てきたときには大変だから
排水受けがつけられていて
それがちゃんと排水されるように作られている。
一度据えてしまったら
ウン十年間放置されてしまうだろうから
それにも備えてあるんだね。
逆に言うと、
こういう細工がついているってことは
過去にそれが原因となる漏水・浸水事故があった、
ということなのかもしれない。
建築に限らず、
工学っていうのは、失敗し続けて、改善し続けて、今がある。
まかり間違っても
「絶対に大丈夫っっっ!」
なんて、言い切ってしまうのは
危険なことなのだ。
事故は、起こる前提で考えておくべきだと
ワタクシは思うのだ。
人類は、賢い(人もいる)のだけれど
決して全知全能ではないのだから。
(「ユニットバス循環パイプの水抜き」おわり)