地図上の地形が実物として見えてくる。
Wifiが使える便であれば、
マップを見ながら地形の確認ができる。
使えない便ならば、記憶が頼りである。
国土の多くを山林が占めていることと
明治期以降に積み重ねてきたインフラ資産の膨大さとを感じるものだ。
人里から離れると、あまり人の手が加えられていない地形も多く残されている。
降雨があった翌日などは、
河川からの土砂流入状況が如実に見て取れる。
普段は、川の水も海の水もその混ざり具合も
さっぱり分かりはしないのであるが
運搬される泥水を通して
その流れがはっきりとわかるのである。
地理や地学で習った事柄が
眼の前に表現されているのは
なかなかおもしろい。
だから小中学校で習うことも
あながち無駄というわけでもないのだ。
ボーディングブリッジの無い場所に駐機した。
タラップ車で降りて、バスに乗るのだ。
おっと、向こうには
退役した政府専用機が姿を見せているではないか。
どこかの地に売られていうのだという。
(「河川の土砂運搬作用が見える」おわり)