れっきとした、「山」の名前である。
札幌市南区白川というところに
「白川市民の森」というものが整備されていて
ちょっとしたハイキングコースになっている。
北方自然教育園という施設の近くから、
細い道を入っていく。
結構凸凹な道であるから、
ゆっくり進まないと危ない感じである。
ややしばらく上がっていくと、駐車スペースがある。
車が数台は停められそうだ。
いろいろと、注意事項が記された看板が立っている。
「ガイドマップ」と書かれた木製の箱には、
何も入っていなかった。
まあ、スマホの圏内でもあるので
上記サイトの地図を表示させておけば問題はない感じ。
それより、クマ対策が重要かもしれない。
ここにある地図看板は、
すっかり色褪せてしまっていて
見づらい。
駐車場から散策路に入る部分に、
トイレが2つ据えてある。
まあ、ここまで来る前に、
北方自然教育園でトイレに行っておくのが良かろう。
登山道というよりは
散策路。
木々が適度に日射を遮って
それでいて風はよく通り
とても心地よい。
ところどころ、
斜面が急になる部分もある。
しっかりと階段が設けられていて
かなり手入れが行き届いている様子だ。
冒頭のサイトの地図や、
駐車場脇の看板にも書いてあるのだが、
各分岐箇所はナンバリングされていて
そのすべてにこのような看板が据えられている。
これなら、迷うことがなさそう。
文字通り「すべての分岐箇所に」
看板があるようだ。
登山者向けの登山道としてではなく
市民向けの散策路として整備されていることが
よく分かる。
看板に「休憩所」と書かれているのは
こんな四阿のことである。
駐車スペースからチンタラ歩いても
小一時間で青山頂上に着く。
ここにもしっかり案内看板が立っている。
山頂は、三等三角点でもあるようだ。
誰かが浮き彫りで作ってくれたのであろう板が
落ちていたので立ててみた。
棒に取り付けられていたのが、壊れたか?
標高530.5m。
札幌市を一望できる藻岩山(531m)山頂よりも
ちょっぴり低いか。
四捨五入すれば、同じか。
スカイツリーと比べると、100m以上も低いが。
地図ナンバー19が、青山山頂なのである。
山頂は、割合開けている。
南側を見ると、遠方に樽前山の溶岩ドームと恵庭岳の山体が確認できる。
近影右側は、藤野のスキー場のようだ。
八剣山(498m)は、岩塊が露出していて結構切り立った感じであり
高さの割には高山の雰囲気を醸し出しているが
青山はそこまででもない。
また斜面も比較的きつくなく、
「散策」にはもってこいだ。
とにかく、クマにだけは注意が必要であろう。
「クマ鈴」をたくさんつけて歩くのが良いだろう。
ただし。
天気が良くて気温が高めの日であると
セミが非常に騒がしい。
鈴の音など、完全にかき消される勢いだ。
時々しかやってこない暑い日を目掛けて
一斉に活動するのである。
アブラゼミやクマゼミとはぜんぜん異なるセミの音を
満喫することができよう。
(「札幌市南区の青山」おわり)