生活排水を流す「汚水管」と
雨水を流す「雨水管」とに分けられるであろうか。
汚水管(雑排水も含むのだけれど)を流す排水桝には
底部に「インバート」と呼ばれる溝が形成してある。
排水がどちらの方向に流れていくのか
見ただけでもわかるだろう。
このへんの形成センスは
担当する職人さんの腕の見せ所であろう。
マンホール蓋用の鎖が錆びきって千切れてしまっているのは
ご愛嬌かな。
一方、雨水は泥や砂を含んで流れてくるから
雨水桝には汚水桝のようなインバートは設けない。
雨水桝の底は接続する配管よりも低い位置に設けておく。
当然、接続管より下の部分には水が溜まったままになる。
「泥溜」なのだ。
深さ15cmくらい、確保できると良さそう。
ここに、泥や砂を沈下させて
上澄みが下流に流れていくようになっている。
あんまり長期間放置したままだと
すっかり泥で埋まってしまって
「泥溜」が機能しなくなる。
たまーに様子を見て、
泥を浚ってやる必要がある。
本来は、ね。
(「インバート桝と泥溜桝」おわり)
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