2019年05月24日

インバート桝と泥溜桝

排水設備をざっくり2つに大別すると
生活排水を流す「汚水管」と
雨水を流す「雨水管」とに分けられるであろうか。


汚水管(雑排水も含むのだけれど)を流す排水桝には
底部に「インバート」と呼ばれる溝が形成してある。

invrtmstdrdmms1.JPG

排水がどちらの方向に流れていくのか
見ただけでもわかるだろう。



このへんの形成センスは
担当する職人さんの腕の見せ所であろう。



マンホール蓋用の鎖が錆びきって千切れてしまっているのは
ご愛嬌かな。



一方、雨水は泥や砂を含んで流れてくるから
雨水桝には汚水桝のようなインバートは設けない。



雨水桝の底は接続する配管よりも低い位置に設けておく。

当然、接続管より下の部分には水が溜まったままになる。

「泥溜」なのだ。

深さ15cmくらい、確保できると良さそう。


invrtmstdrdmms2.JPG


ここに、泥や砂を沈下させて
上澄みが下流に流れていくようになっている。


あんまり長期間放置したままだと
すっかり泥で埋まってしまって
「泥溜」が機能しなくなる。



たまーに様子を見て、
泥を浚ってやる必要がある。

本来は、ね。
(「インバート桝と泥溜桝」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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