単純に「同時使用水量が多いから直圧給水にできない」
ということだったりするのだが。
せっかく受水槽を置くんだったら、
緊急時にも水を確保できるように
「緊急遮断弁」を設ける、ということがある。
地震時、給水管のどこかが破断したら
受水槽内の水が全部漏れてしまう。
それを防ぐために、受水槽出口の部分に
緊急遮断弁を設けて、水が失われないようにするのだ。
この弁は、地震感知器で振動を感知した際に
閉鎖するようになっている。
弁を操作するための電源は
バッテリーに蓄積しておく。
地震感知器、バッテリー、制御回路は
制御盤に納まっている。
弁閉鎖とともに、
加圧給水ポンプを強制停止させる信号も
送るようになっている。
まあ、停電していたらどうせ止まるんだけど
停電してないけど揺れが大きかった、という場合もあり得るから
そういう回路も必要であろう。
ただ弁を遮断しただけでは
受水槽内の水を利用できないから
水槽に直接水栓を取り付けておいたりする。
決して安価な装置ではないけれど……。
設置してあったら、少し安心材料になるのではなかろうか。
(「受水槽の緊急遮断弁と緊急用取水栓」おわり)
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