オープンした。
正確には、「シ」は小さく書く。
建物自体は1年ほど前に出来ていたそうなのであるが
外構工事や内部の備品類を整備して、
正式に「オープン」の運びとなったようである。
オープニングセレモニーが開催された。
平取町長はじめ、地元選挙区の国会議員、道議会議員、
町議会議員、工芸館関係者などによるテープカット。
名称、字体、デザインなど、格好良いではないか。
入ってすぐに、船の模型。
北海道全域の陸域のみならず、
海、川を駆使して広域に繁栄していたのである。
工芸品の展示もある。
関連のパンフレット類。
二風谷コタン、
沙流川歴史館などのものも置いてある。
時計も、製作品だ。
アットゥシの実演も。
「二風谷イタ」「二風谷アットゥシ」は
伝統工芸品に指定されている。
木彫りの何かが
製作中であった。
現代であるから
ある程度電動工具なども使用するようだ。
木工用ボンドも。
今まで、アイヌ民芸品というと
手づくりの伝統工芸品しかなかったため
たいそう高価で「土産物」にはなり難かった。
それで、ある程度機械加工も駆使して
土産物として採算の取れる製品も出現しつつある。
芸術品としての工芸品だけでは
伝統文化の継承にはならないから。
美術館に飾ってある本物の絵画は素敵だけれど
それを購入するには莫大な資金が必要だ。
けれど、土産物としては、そのデザインをあしらった
絵葉書だったり解説書だったり
その絵がついたマグカップやキーホルダーや
そんなモノがあってもよかろう。
伝統工芸品にも、
そういう位置づけがあっても良いはずだ。
それで、体験プログラムも用意されていて
「買う」だけではない滞在が可能となっている。
食も、宿泊も可能であるから
現地を堪能できるのではないだろうか。
(「平取町アイヌ工芸伝承館urespaがオープン」おわり)