2019年03月28日

ロードヒーティングは秋までに施工したい

雪国ではしばしば、ロードヒーティングが設置される。


いろんなタイプがあるけれど、
今回は、ガス焚きの温水タイプ。

rdhatngnntsgnk1.JPG

都市ガスを燃やして、温水を作って
それをヒーティングパイプ内に循環させて
路面の雪を融かすタイプ。



「温水」といっても、普通の水だと凍ってしまうから
不凍液を使用する。



壁付にされた、右2台が熱源機である。

前面に排気口がついている。


その左隣に、ガスメーター。

更に左に、ブレーカーのボックス。

そしてその左上には、降雪センサー。

写っていないけれど、路面部分には路温センサー。



ちらちらと雪が舞う状況を観測して
路温が氷点下近くだったら
自動運転することができる。

雪がやんで、路温も上がってきたら
自動停止する。

路面の水分センサーも併用する場合もある。
(乾いたら、止めるのだ)



雪→水となるときに必要な融解熱は結構大きいのだ。

だからしっかり加熱しないとなかなか融けないのだ。

でも、不必要なのに焚きっ放しだと
ただ地球を大気を暖めるだけになってしまうから
地球環境にもよろしくないし、
燃料費や電気代がべらぼうにかかる上に無駄である。

なので、センサー類は充実させるに越したことはない。



rdhatngnntsgnk2.JPG

地面にメッシュを張って、
それにパイプを結んで留める。

青いのは、中に不凍液を入れてあるから。

マンホール蓋などは避けて配管を敷設する。



rdhatngnntsgnk3.JPG

こんな隅っこまで、ちゃんと融かしたければ
こういう配管になる。



こうして一通り配管できて、水張りをして
漏れが無いことを確認したら
砂や土で埋めて、
上に舗装などの仕上げをして、出来上がる。

雪が降る前の季節にできると良いのだけれど
ここの現場ではこういう状態であった。


試運転がてら動かして、雪を融かしてから
土工・舗装をすることになる。
(「ロードヒーティングは秋までに施工したい」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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