2019年03月24日

インバートモルタルが取れちゃってる

調査でマンホールのふたを開けることが
時々ある。


そもそも、固着してしまってなかなか開かなかったりするんだが。

年に1度くらいは開けて、固着してしまわないようにすれば良いんだが。
まあ、そこまでの建物管理をしてくれる人は、あまり居ないのかな。

でも、必要があれば、開ける。



invrtmrtrgtrchttr1.JPG

雨水の溜め桝だから、
接続配管の管底までは、水がたまっている。

泥溜なのだ。

下水管に泥が流出しないようにするためのものだから
時々泥を浚って欲しいのだ。



invrtmrtrgtrchttr2.JPG

汚水桝だと、桝の底部にモルタルで「インバート」が形成してある。

接続配管からの流れをスムーズにするために。


「インバートを切る」というような言い方もする。


この桝には、
主管の他に、2本の合流管が接続されている。

それぞれがスムーズに流れるように……
職人さんの腕の見せどころだ。



人孔桝のように人が入っていける大きさ(φ900)ならいいけれど
このくらいの桝(φ450)だと、手を伸ばして、
あるいは上半身突っ込んで、
インバートを切らなくてはならない。

大変な作業である。



ああ、この桝、
蓋をつなぎとめている鎖が
ボロボロに錆びて千切れてしまっている。

まあ、湿気の多い環境なのだから
さもありなん。



で、隣の桝。

invrtmrtrgtrchttr3.JPG

こちらも鎖は完全に駄目になっているが
それよりも、底部のインバートが剥がれてしまっているではないか。

これじゃ、上流から流れてきた排水が
詰まってしまう感じ。

文字通りの「糞詰まり」になりかねない。


早々に、直さなくっちゃね。



詰まりに詰まって、
どこかで汚水が溢れてしまってから気づいたのでは
いろいろと被害が大きいことになる。

だから、早期発見は大切だ。

人間の病気だけじゃないんだよね。
(「インバートモルタルが取れちゃってる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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