まあ、いろいろある展示については
直に見ていただいたほうがよかろう。
それに2フロアほどは撮影禁止とされていたし。
展示は展示で大層興味深かったのであるが
今回は建物そのものについて。
最上層、展望スペースである。
SRC造・昭和6年築ではあるが
内外装とも何度も改修されているに違いないのだ。
線状吹出口に、ダウンライト、スピーカーなどが
並んでいる。
今どきの天井だ。
屋内消火栓と、消火器、
誘導灯も取り付けられている。
更に上に上がる階段は
メンテ用のようだ。
ずいぶんと急な勾配である。
2方向避難ができるようになっていて
階段室が2つある。
上り専用と、下り専用とに分けて
運用されている。
その他に、エレベーターが設けられている。
階段を上から撮ると
こんな感じ。
模様的な画になっているのではなかろうか。
結構、急。
2段の手すりは右側だけ。
元々の石(コン?)造りの手すりは
相当低い。だから、怖い。
段鼻のノンスリップや
点字ブロック表示も
当然後付けだ。
今更バリアフリー階段にはできないけれど
努力はしているのだ。
階段室は、竪穴区画を形成しているようで
防火戸(やはり後付だろう)も設けられている。
いくら味があるからと言って、
不特定多数が訪れるような施設においては
防火上避難上あまりにも危険なまま使い続けることはできないから
いろいろと手を加え、知恵を尽くしてなんとかしようとする。
そんな一端を垣間見ることが出来た気がする。
(「大阪城天守閣の中」おわり)