2019年03月07日

仙台空港ターミナル

仙台に行くのに、飛行機を使った。


仙台空港ターミナルは、東日本大震災の時に津波に襲われ、
浸水した。

しかし、現在は通常稼働している。



空港ターミナルビルには
ガラスが多用されている。

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下から、空調空気が吹き出されるようになっている。



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上の方は、よく見えない。

けれど、おそらく上からも吹いているのであろう。



ライトアップ用の照明器具も
これでもかとついている。

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実際に全部点灯されるのかどうかは
時間的にわからなかった。

日射遮蔽は、
ロールスクリーンで行っている。

完全に遮蔽する必要があるわけでもないから
このくらいの隙間があっていいんだろう。



ところどころにある、空調塔。

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上が吹出し、下が吸込みなのか
どちらも吹出しまたは吸込みなのか
わからない。

が、こういうモノが、ロビー内にいくつも立っている。

これだけの大空間だから
空気の流れについてもシミュレーションを行うんだろう。



こんなに天井が高いのだから。

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ガラス面たっぷりで、
日射をスクリーンで遮蔽するくらいなのに
照明器具は照明器具で点灯されている。

あんまり褒められたものではないかも知れない。



屋根全体がうねっている。

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変な形を、トラスで支えて、支えて。

こういうのの構造計算って、
とっても面倒臭そうだ。

いくら計算そのものはコンピューターでやるとは言え、
その前段は人間が段取りしてやらなくちゃならないから。

左下に『出雲へ』という看板が立っているけれど
仙台〜出雲という旅客需要がそれなりにあるんだね。



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意匠的仕上げに合わせて
空調・換気やら、照明やら、
放送やら、スプリンクラやら、
いろんな設備がきっちりはめ込まれているのだ。

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搭乗待合室は
こういう形状だ。

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中央に空調塔が立っている他に、
左壁面にノズルが並んでいる。

ガラスは、透明であってこそのガラスなのだから
まめに掃除しなくてはならない。

だから、掃除用のゴンドラがついている。



当然中だけじゃなくて外も拭かなくちゃならない。

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ガラスを多用した建築物を計画する場合、
ゴンドラをどのように支持するか、動かすか、
考慮しなくてはならない。

なかなか、大変なことだ。



ガラス面に沿っている、肋骨のような鋼管。

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よく見ると、小孔がたくさん開いている。


ひょっとして、これが吹出口かな?

鋼管を、空調ダクトとして利用しているということなのだろうか。
だとしたら、面白い。



ぐるっと回った鋼管の先、
ガラスと反対側の壁面を見ると
なんとなくダクトを囲ってあるっぽい細工に見えてくる。

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柱のような部分は、立ダクトだったりして。

真相は、わからないけれど。



空調塔近影。

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ルーバーの内部に、
別のルーバーがついているのが見える。



あまりにもガラスガラスで
日射がきつすぎたかな?

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この形じゃ、
ロールスクリーンにするわけにもいかないし。



ボーディングブリッジから搭乗口を振り返ると、
床下にたくさんの空調機が並んでいたのだとわかる。

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仙台だと、雪の吹込みとか、あんまり心配する必要が無いのかも知れない。



上空から、宮城県の沿岸が見渡せた。

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震災の半年後に訪れたときには、
津波によって渫われてしまった沿岸部が異常であったが
歳月を経て復興が進み
かなり平常感が感じられた。

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松島付近も。



そう。



たとい、巨大地震であろうと
広範囲な津波であろうと、
地道な復興・復旧によって
新たな日常が造り上げられていく。

現地で遭遇した方々の
そして全国各地から駆けつけた方々の
想像を絶するはたらきによって
ここまで回復しつつある。

(もちろん、まだ途方もなく道半ばであることは
 概念としては理解しているつもりだ)



しかし、どうだ。

福島第一原発の事情は。



あまりにも、途方もない状況下にある。



だから、思うのだ。

地震、津波、台風など
災害の多い日本国には
原子力発電所は適切ではないのだと。

それに携わる多くの技術者たちの
途轍もなく偉大な努力の結晶であることは
重々理解しているつもりだ。

しかし、ひとたび事故のあった際のリスクが
あまりにも大きすぎることを考えざるを得ないのだ。



そんなこんな思いつつの、
空路。
(「仙台空港ターミナル」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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