給湯管や温水管(冷温水管を含む)は
管内の水の温度が大きく変化するので
配管そのものも伸び縮みする。
たとえば炭素鋼鋼管の線膨張係数は
10×10^-6 [/℃] くらい
だということだから、
温度差が10℃だと10mにつき1mmほど
伸縮する。
運用時には10℃差だったとしても、
冷めきった時と運用時との差で考えると
50〜60℃差となる。
とすると、10mあたり5〜6mmの伸縮が生じることになる。
銅管なら、この1.5倍くらいになる。
この変位を吸収するため、「伸縮継手」または「エキスパンションジョイント」なるものが使用される。
これを設ける際には「固定金物」が必要なのである。
一般的には、こんなやつ。
ピット底に水が溜まったりすると
金物が腐ってしまうから
上から支持するのが好きなのだが
このピットでは下から支持が取られていた。
確かに、ここのピットは乾いているけどね。
(「伸縮継手の固定金物は上から? 下から?」おわり)