2019年02月05日

伸縮継手の固定金物は上から? 下から?

ピットの中で、たまに見かけるモノ。


shnshktsgtnktiknmn.JPG


給湯管や温水管(冷温水管を含む)は
管内の水の温度が大きく変化するので
配管そのものも伸び縮みする。



たとえば炭素鋼鋼管の線膨張係数は
10×10^-6 [/℃] くらい
だということだから、
温度差が10℃だと10mにつき1mmほど
伸縮する。



運用時には10℃差だったとしても、
冷めきった時と運用時との差で考えると
50〜60℃差となる。

とすると、10mあたり5〜6mmの伸縮が生じることになる。

銅管なら、この1.5倍くらいになる。


この変位を吸収するため、「伸縮継手」または「エキスパンションジョイント」なるものが使用される。



これを設ける際には「固定金物」が必要なのである。

一般的には、こんなやつ



ピット底に水が溜まったりすると
金物が腐ってしまうから
上から支持するのが好きなのだが
このピットでは下から支持が取られていた。


確かに、ここのピットは乾いているけどね。
(「伸縮継手の固定金物は上から? 下から?」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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