元々設備畑から業界に入ってきているから
構造体をしげしげと眺める機会が少なかった。
角形鋼管柱の柱脚部。
やがて、コンクリートで埋められる。
別の柱。
まだ、ナットを締め終わっていない。
更に、別の柱。
見えないけれども、
ベースプレートの下に、
アンカーボルトが埋まっている。
流体の移送経路としての配管と、
力を伝えるための鋼管柱とは
機能が異なるゆえ、自ずと造りも異なってくる。
ボルトナットでフランジ接合する太い配管と
多少似通った面もあるのだけれど。
現場には、ほんとうにいろんな職種の方々が入ってくる。
それぞれに職能があり、
全体を取りまとめる方がいて、
適切に組み合わされないと、最終型が機能しない。
建設業は、
かなり機械化・自動化が進んできているとは言え、
やはり労働集約的な産業なのである。
『3Dプリンタによる建設』のようなものが普及してくると
劇的に変わってくるかもしれない。
(「鉄骨の柱脚部」おわり)