2019年01月25日

『働き方改革』って言ってもねぇ

『働き方改革』って、
理念は良いと思うのだ。

誰かを奴隷状態で酷使して
その犠牲のもとに繁栄を謳歌するなんて
いったいいつのローマ帝国時代か、ってなもんだ。


ただし、だ。

『改革』を、勤務時間とか、福利厚生とか
そういう面だけで捉えるのは、どうかと思うのだ。





おおよそ、『芸術』とか『技術』に関わる仕事については
『時給いくら』という報酬体系がそぐわないことも多いと思う。

本当に9時〜5時の勤務時間だけですべてを済ませて
就業時間以外に一切の学習も情報収集もしないのであれば
向上は難しいんだと思う。

資格取得したり、関連書籍を読んだり、思考を巡らしたり。

日常の全てが仕事に関連していて、
血となり肉となるような意識を持って……。

言うは易し、行うは難し、なんだけれどもね。



スポーツでも何でも同じような面があるんだろう。

その分野が、その内容が、好きかどうか。

最初から好きじゃなくても、好きになれるかどうか。

興味関心を抱いていけるかどうか。


そのあたりが大切な気がする。



スポーツ選手だって、
その競技が好きだから、
きついトレーニングにも耐えられるし
勝利を目指して頑張れる。


囲碁や将棋だって
一生それをやり続けて苦にならないほどのめり込めるから
プロになる人たちがいる。



建築だって、土木だって、設備だって
そういう側面もあるんじゃないかな。



『生活の糧を得るため』という側面は当然ある。
カスミを食って生きていけるわけじゃないからさ。

それでも、やっぱり好きじゃないと
続かないんだと思う。

好きでも、諸事情によって続けられないことは、あるだろう。

嫌いでも、諸事情によって、続けるしかない事も、あろう。
でもそんな場合には、心身に変調を来しそうな気もする。



「仕事中毒」って、
いい意味の言葉ではないのだけれど、
それくらいのめり込んで仕事に取り組めるのは
それはそれで良いことなんじゃないかな。

「誰かに強制されて」

じゃあなくって。


「自分が好きで、やりたくって」

っていう感じで。



寝食を惜しんでゲームをやるとか模型を作るとか
そういうノリで。


何でもかんでも「改革」で制限しちゃうのも
違うような気がするんだ。



「残業させ放題法案」も
方向性が違うように思うけれどね。
(「『働き方改革』って言ってもねぇ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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