2019年01月09日

富岡町に廃炉資料館

楢葉町の北隣、
福島県富岡町には、東電の廃炉資料館が設けられている。


元は、原子力のPR館だったという。



原子力発電に対して、推進の意見であろうと反対の意見であろうと
とにかく情報に接することが必要であろうと思う。

ワタクシは反対である。
あまりにも、デメリットが大きすぎると考えているから。
目先の経済的デメリットを遥かに凌駕する
とうてい許容できないリスクを包含していると考えているから。

(そもそも、運用後の廃炉や廃棄物処理・保管まで至るコストを
 考えると、経済メリットも怪しいと考えている)



東電の施設であるから、
意図しているか否かにかかわらず
東電の都合で説明されているには違いない。

それでも、一次情報により近いモノに触れるのは
重要であると考えるのである。



可能ならば、福島原発自体を見に行くと良い。

個人でひょいと見に行くことはできないが
しかるべき手段によるのであれば
東電は積極的に見学を受け入れているのだから。



原発推進の意見を持つ方々は、
少なくとも現地を何度か訪れて、
帰還困難区域の現状、
多くの作業員の方々の奮闘ぶり、
ずらりと並び、今なお増え続ける汚染水タンク、
8年にわたる努力にもかかわらず
現状まだこのような状態である……などを
つぶさに見るべきであると思う。



その上で、
このような事態をもたらすリスクを許容してでも
なお推進が必要であるという論拠を示して欲しい。



技術に「完璧」は無いのだ。

そして、我が国は、世界有数の地震・火山国なのである。

その中で、具体的にどうやって安全を保証できるのか
論理的具体的に説明して欲しいのだ。



イデオロギーや無条件拒否反応から断固反対する人々も確かにいるが
そうではない人間も居ることを見てほしいのだ。


ともあれ、資料館、行ってみませんか。
(「富岡町に廃炉資料館」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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