目的は単なるトイレ休憩であったのだが
寄ったからには、なにがしか見るしかあるまいて。
『四倉』である。
ここには、常磐道利用者向けの案内表示があった。
常磐道は、帰還困難地域を通過している。
道路上の空間線量は決して高いとは言えないが
計測及び表示をしているのである。
モニタリングポストが、ところどころに設置されていて
万一の故障時などに留意すべき点を示している。
ただ、ワタクシのような物好きでないと
こんなにじっくりと眺めはしないのではなかろうか。
画面がきれいに写っていないのは
申し訳ない。
干渉縞が見える。
常磐道と国道は南北の通過が可能であるが
途中枝道に入ることはできない。
国道を通ってみるとわかるが、
すべての枝道がバリケードで閉鎖されている。
警備員も立っている。
(彼らは、大変だ!)
そして、原発事故後7年以上経っても続く
除去土壌や放射性廃棄物の輸送。
所管は環境省なのね。
原発事故のあと、
多くの方々の莫大な労力を投入して
除染が続いている。
まだ決して、完了したわけではないのである。
そういうことを、現地を訪れると感じることができる。
建物があるのだから、
それに関連した見どころもある。
雨樋の造作だったり、
EV急速充電コーナーだったり、
雨水管の管頂緑化だったり。
まるで、植えたかのようだ。
福島原子力発電所の事故は、
報道などで関心は持ちつつも
はやりどこか現実味に欠けた感覚があった。
しかし、現地に少し近づくだけで
急に現実性を帯びて感じられるようになってきた。
そう。
事件は、現場で起こっているのである。
多分に自己の主観が入ってしまうことは致し方ないが
一次情報の一端に触れることは意義があると思った次第である。
(「常磐道には空間線量表示がある」おわり)
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