ホームでぼーっとしている際には
見るともなしに周辺の「せつび」が見えてくる。
たとえば、ホームから線路を挟んだ向こう側に
人知れず(?)受水槽が見えていたりするのだ。
しかも、左側にはFRP製のパネルタンク、
右側にはステンレス製のパネルタンクでポンプ室付き。
またある時には、
近くのビルの外壁に這うダクトたち。
屋上に、でっかいファンでも置いてあるんだろう。
外壁にも、室外機やら配管やら
いろいろと取り付いている。
ふと上を見上げれば
建物屋上に鎮座する、高架水槽。
点検・清掃が怖いやつ。
一応、避雷針のカバー範囲内に入っている感じ。
もちろん、電車の駅であれば
電気系もいっぱい見ることができる。
まあ、ちっちゃいトランスがいっぱい!
指示金物は、軒並み錆びて
錆汁を垂らしている。
どれくらいの錆び加減で取り替えるとか
基準があるのだろうか?
いろいろと見ていると、
あまり「飽きる」ということが無い。
ただ、それらに気を取られていると
乗るべき列車を逃してしまいかねない。
6両編成のつもりでホームに立っていたら
やってきたのが4両編成で
少し後ろのほうに停車していた。
あと5秒、気づくのが遅かったら
乗りそびれてしまったことだろう。
危ない、危ない。
ともかく。
ホームでスマホばかり眺めているのは勿体無いのだ。
町へ出よう。
「せつび」を見よう。
書は捨てなくていいから。
(「駅から見渡す『せつび』」おわり)
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