2018年12月25日

石山緑地という公園

札幌市南区の片隅に、
『石山緑地』という場所がある。


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交通の便が良くない場所だから、
レンタカーでもないと行きにくい。

碁盤の目の区域から外れた地区であるから
道もそんなにわかりやすくはない。

もっとも、ナビがあればどうにでもなるが。



札幌軟石の採石場跡を
公園として整備したものである。

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札幌軟石とは、支笏火山による火砕流噴出物が固結してできた
溶結凝灰岩なのだという。

支笏湖から一体何十kmあるのか?

当時は阿鼻叫喚の大災害であったことだろう。

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だが現在は石材として活用され、
あるいはこのように景観を利用した公園とされているのだ。

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「公園」なのであるが「緑地」と称している。

そして、非常にアーティスティックなのである。

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ちょっと傾けられた、ジャングルジム。

水平なものと異なり、
妙に登りにくかったりするが
それもまた面白い。

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外側からしがみつくも良し、
内部に潜っていくも良し。

コンクリートの部分は、
足の踏み場である。



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盛り上がっているのではなくて、
掘り下がっている場所。

『ネガティブマウンド』と呼ぶそうだ。

じゃんけんで勝ったら一段上がれる……そんな遊びを
子どもたちがしていた。

かなり、段数がありそうなのだが。



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夏期には、
サザエのような塔から水が出て
このぐるぐる渦巻きを流れ下るらしい。

当たり前だが、
これらはみな「札幌軟石」で
造られているようだ。

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大谷石や大理石でできていたら
そりゃ変だ。



暑い時期には
良い水遊び場になりそうだ。

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親は、日差しを遮る場所が少なくて
大変そうだが。



ところどころに、
不思議なモニュメント。

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なにか、生えてる。

なんとなく、ジブリ風味。



折しも、紅葉の時期であった。

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いや、終わりかけか。



ベンチも、一風変わっている。

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照明ポールの脚部も
こんな細工になっている。

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誰かが壊したわけではない。

このように造形されている。



庭園灯も、
こんなふうになっていると、かわいい。

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目地の合っていないマンホール蓋は、
敢えてか? 意図したものか?

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それとも、面倒くさがり屋の、せつび屋さんが原因か?



観光ガイドで大々的に紹介されている場所でないと
観光客はそれほど訪れない。

でも、こういう所を期せずして見つけると
嬉しいものだったりする。

石山緑地、いかが?




日本全国、こういう嬉しい場所が、たくさんあるはずだ。
(「石山緑地という公園」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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