外部まで搬出するのは
ベルトコンベアである。
略して『ベルコン』
発破で生じたズリは、大小様々な岩石片。
よって、まずはそれを小さく破砕しなくてはならない。
ベルコンに乗せるのは、その後だ。
切羽近くの、ベルコン先端部。
ここからすべてが、始まる。
掘り進めるに従って、
ベルコンもどんどん伸ばされていくので
このように躯体から吊ってある。
上部に見えるのは、
換気用のダクトである。
ゴムベルト部分と、
ローラーと。
この写真を撮った時点では
稼働していない。
こんな、ボックス的スペースもあったのだが
電気関係の機器類を置くスペースなのであろうか。
トンネル内の工程が進んできている部分では
躯体にアンカーを打ち込めなくなるので
足場に乗せて設置してある。
ベルコンが強力に動く際にも
ばったり倒れないように
相応のノウハウがあるのだろう。
足回りは、
こんな感じ。
切羽から、坑口まで
数キロメートルにわたって
伸ばされている。
ダクトとともに。
照明とともに。
この仮設費だけで
一体いくらかかるのやら
見当もつかない。
(「トンネル掘削現場のベルコン」おわり)