2018年12月09日

ピット内に受水槽が入っていたよ!

改修の調査に行ったところ、
驚いた。

ピット内に、受水槽が納まっているではないか。



容積率の関係から
集合住宅なんかで受水槽をピット内に設けた例は
それなりに見るのであるが
ここはそんな建物ではないのに。



そもそもは、
床下チェックのために
床点検口をあけたところから始まる。

pttninjsisugarwcnnt1.JPG

開けてびっくり、
すぐ下に、蓋がある。



この蓋、
天端がスラブ下ギリギリで
スライドさせないと開けられない。

pttninjsisugarwcnnt2.JPG

蓋のほうが、
床点検口よりも大きい感じ。



一応、ボールタップの点検は可能ではある。

pttninjsisugarwcnnt3.JPG



ここからじゃ、
ピット内は何も見られやしない。

だから、別の床点検口から入ってみる。



すると、給水加圧ポンプがピット底に置いてあるのが見えた。

pttninjsisugarwcnnt4.JPG

申し訳程度の、基礎の上に鎮座している。



ポンプ以降、
いくつかの系統に分けられている。

pttninjsisugarwcnnt5.JPG

この黒い保温外装は
「ジュート仕上げ」とか呼ぶ。

グラスウールなどの保温材を
防水麻布で巻いて
防湿にタールを塗ったりしていた。

昔の話である。

今は、こんなモノは使わない。
世の中、「ノンタール」であるし。



受水槽本体は、
ピット底に直置きである。

pttninjsisugarwcnnt6.JPG

ピット部のコンクリート受水槽が許容された時代に
造られたものであろうか?

それなら「既存不適格」ということになろう。



ホントにただ置いてあるだけ、
っていう感じ。

pttninjsisugarwcnnt7.JPG

耐震性もへったくりもあるまい。



pttninjsisugarwcnnt8.JPG

一応、オーバーフローの間接排水を取っているようだが
ブロー管は直つなぎである。

間接排水がわりのブッシングは鉄製で
サビサビだ。

ブロー管の青銅弁も
酸化して緑色だ。

ただ、排水管自体は
たぶん腐ってボロボロになったから取り替えたんだろう、
ステンレス管でやり直してある。

なんか、チグハグ感は否めない。



保温材が剥がれてベロベロになっていたり、
やり変えた切れ端のPF保温筒が転がっていたり
美しくはない。



左側から給水引込管が入ってきて、
水抜用のドレンバルブを経て、
受水槽に給水している。

凍結の恐れがある時には、
ここまで潜ってきて手動であの青いハンドルを回して
水抜きするのである。

それが面倒だということになると
今なら電動のドレンバルブ
手動でも床上までロットを伸ばして操作するような
製品がある。



受水槽上部の空間は
通気口(灰色のやつ)がギリギリ取り付くくらい。

pttninjsisugarwcnnt9.JPG

蓋が、ギリギリスライドできるくらい。



現在であれば、
受水槽の上部1m、周囲60cm、下部60cmの
水槽点検スペースを取らなければ確認申請を通らない。



古い建物は、
いろいろとびっくりするもの、
意表を突いてくるものがあって
面白い、というか興味深い。

そんなモノを眺めつつ、仕事になるのだから
「せつび」はやめられない。

魅了されてしまったんだな。
こんなヤツらに。
(「ピット内に受水槽が入っていたよ!」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(2) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これはしびれますね〜

現在の規格に則ったら突っ込みどころ満載(笑)

個人的にはやり替えたSUS管と既存管との絶縁はどこでとってるんだろうってのが
気になりましたが、そんなことはどうでもよくなるぐらいの破天荒ぶり。

何回も改修を重ねているような建物に携わると、今の技術がいかに進歩したかを
再認識させられますし、仲間内の飲み会のネタにも事欠きません(笑)


Posted by O at 2018年12月10日 07:34
Oさん、いらっしゃいませ。

絶縁って何? 状態でした。
いろんな破天荒があって、ホントに面白いです。

仲間内の飲み会の居酒屋でも、まず天井を眺めて云々………
という、もうビョーキです。
でも、治らなくてもいいです。
Posted by けろ at 2018年12月10日 16:40
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