このトンネル、
入口部分が少し広めになっている。
中に入ると窄まって、
本来の広さになるのだ。
道路部分を除雪していって
トンネルに差し掛かった時、
どうしても雪の塊がトンネル入口部分に溜まってしまうけれど
このように広げておけば交通の支障にならずに済む……ということだった。
なるほど。
そんな構造になっているとは。
今まで雪国のトンネルも多数通ってきたけれど
気づいたことは無かった。
いつ頃からこうなっているのか
訊けば良かった……。
入口付近の、
ケーブル用ジョイントボックス(と呼ぶのかな?)やら
電線管やら。
全長320mだから、
そんなに長くない。
真っ暗にはならないくらい。
フラッシュを焚かなくても
性能の高くないコンデジでも
これくらいには写る。
トンネルの照明と言えば、
昔はナトリウム灯一択だったのであろうが
今はLEDである。
上部に横設置で並んでいるのが、
トンネル用照明器具。
下部に縦付けで光っているのが
工事用の仮設照明。
ケーブルラックやら、アンカーやら、照明器具やら、
もちょっと頑丈についているのかと勝手に思っていたが
それほどでもなかったようだ。
最終型に至るまでには、
まだ手が入るのかも知れないけれど。
電源が上部まで立ち上がる箇所とおぼしき部分。
横に走る2本のワイヤについては、
一体何なのか訊きそびれた。
とぐろを巻いた
ケーブルたち。
向こうの照明器具に向かって
伸ばしていくのだろう。
少し引いて見ると、
こんな感じ。
この長さのトンネルでも
非常電話は設けられている。
トンネルの基準にあるんだろう。
今どき大抵の運転者はスマホなど持っているのだろうが
有線でちゃんとつながっている電話設備も必要とされるのだろうか。
まあ、携帯持参が高速道路走行の条件ではないのだから
やはり整備しておくに越したことはなかろう。
消火器も。
もっと長いトンネルだと、
換気設備とか、
水が出る消火栓とか、
車両の転回用スペースとか
出口まで何mの表示とか、
いろいろ必要とされるモノが増えていくんだろう。
工事中ゆえ、
いろんなメモ書きが貼られている。
ただの見学者にはわからなくても
当然重要な意味があるはずだ。
トンネル、
建築とは違うけれど
じっくり眺めると面白いところだ。
機会があれば、
他にもいろいろ見てみたいものだ。
(だいぶ前に、「釧勝トンネル」を見たけれど)
(「小樽忍路トンネルの中」おわり)