調査でマンホールを開けることがある。
既設の施設だと、
「完成図」などというものがあるのだが
なかなか精度が低かったりするのだ。
実際の位置を寸法取りしたりする。
口径も位置も数も違うことは
ザラにある。
可能なら(蓋がどうしても開かないことも良くある)
蓋もあけて、中を見る。
流入管にエルボがついていて、
「トラップ桝」であることがわかる。機能的に。
ただし、この「トラップ」が十分に機能している状態には
なさそうだ。
図面では3個描いてあった桝であるが、
現地はどう探しても2個しか見えない。
たまに土に埋まっていることもあるが
ここでは単に「2個しか設置しなかった」ようだ。
もう1個も、あけてみる。
きちゃない。
見たくない方、
汚いものに弱い方は、
見ないでいただきたい。
↓
↓
↓
まあ、そう酷くもないのだが
美しくはない。
インバートも、
なんか変。
流入管を1本やめて穴埋めしたかのような跡も。
そんなに立派なマンホールフックを持っているわけではないので
そんなに立派な蓋は開けられない。
無理やりこじ開けるための工具を使用しないと開かないものは
諦める。
申し訳ないが、工事の際に開けていただいて
想定と違ったらゴメンナサイだ。
でも、このように見えている時期なら、
まだ良い。
新年度発注の改修工事に合わせて
冬期間に発注される設計業務の場合、
外構が深い雪に埋まっていて
さっぱりわからないことも少なくない。
一所懸命掘って探索するのではあるが
限りはある。
軽いフワフワな雪ならまだしも、
ガッチリ固結して、
シッカリ土壌に張り付いていたりすると
有るはずの桝を発見するのも『ゆるくない』。
図面にあるのに、現場に無いもの。
図面に無いのに、現場に有るもの。
どっちも、困りものだ。
設計成果品を仕上げて、
工事を発注した頃に
雪が融ける。
地面が、露わになる。
『既設図』と異なる様相が、明らかになる。
「設計が悪い!」
えっ? えっ? そんなぁ。
でも、見られる時には
しっかり見ておきたいね。
現地の実態を。
(「コンクリート製の排水桝」おわり)
【関連する記事】