小樽市の代表的な観光名所である。
運河を使って物資を運搬する必要性が無くなった頃、
「こんな邪魔な運河なんぞ、埋め立ててしまえ」
という意見もあったようだ。
しかし、埋め立てないで保存・整備した結果
後の世になって世界中から人々が訪れる観光地と化した。
日本人だけではなく、
東アジア・東南アジアから、
欧米から、
大勢の人々が訪れている。
季節折々の風情も
四季のはっきりした北国らしさを際立たせ
何度来訪れても新しい表情を見せてくれる。
ただの、運河(跡)である。
水が溜まっているだけだ。
それでも、保存・活用されている古い建物と相まって
やはり見ていて興味深い地となっている。
運河沿いのライトアップをしているらしく、
照明器具と、それらをつなぐケーブル類。
こんな部分を見ようとする観光客は、
あまり居ないことであろう。
もっぱら、運河本体と、
対岸の建物を見るものだ。
屋根に乗っかっている木材は
落雪止めである。
石積倉庫に大きな開口部を設けるのは
なかなか大変そうだ。
運河を再整備した際に、
レリーフなども設置したようである。
あんまり立ち止まって読んでいる人は見かけない。
そもそも日本人が少ないし。
それでも、
あちこちに英語、中国語、韓国語、ロシア語、タイ語などの表記を
見かけたりするのだけれど。
水があれば、
船が出せる。
運河をのんびり進む観光船も運行されている。
こういうのって、
決して安くはないのだけれども、
「せっかくだから」
という意識がはたらくと、乗ってみたくなる。
おお、いっぱいだ。
ちなみに、この日は連休中などではない。
移動中、昼食に立ち寄った際に
ササッと撮ってきたものである。
北海道経済は、
こういう人達によって支えられているのだろう。
(「小樽運河が残されて良かった」おわり)