2018年11月08日

少なくなってきた、和風大便器

かつての日本のトイレは、
『和風大便器』が一般的だったと思います。

でも現在その数はかなり減ってきているようです。


新設する住宅では、
もっぱら洋風便器(腰掛便器)ですよね。

高齢化が進む中、
足腰に負担のある「和風」は
使えない人が多くなっているのですから。

マンションのトイレで「和風」になっているものなんて
見たことありませんね。

ただ、地域によっては、
公共トイレには和風のブースも1つ設けるように
しているところもあるようです。

便座に直接尻が触れるので
敬遠する向きもあるのだとか。



さて、絶滅危惧とまではいかないのかも知れないけれど
その存在が少なくなってきた和風大便器。

sknknttktwhudibnk1.JPG

身近に見かけますか?



この便器、床下から見ると
こんな感じになっています。

sknknttktwhudibnk2.JPG

左上の白いのが
便器本体の下部なのです。



左側、配管のつながっていないほうが
水のたまっている「トラップ」の部分。

ここはピット内なので、
国交省の機械設備工事標準仕様書では
排水管の保温は行わなくてよいのですが、
このトイレでは保温されていました。



トイレの下階があるような場合、
下階で火災が起きると陶器が埋まっている開口部を通って
上階に延焼してしまいかねませんから、
このように陶器を露出させずに
「耐火カバー」で覆って防火区画を形成します。



こんな和風のトイレも
やがては博物館だけで見られるものに
なっていくのかも知れませんね。

衛生陶器メーカー(TOTOとかLIXILとか)のカタログでも
扱いがすっかり小さくなってきています。
(「少なくなってきた、和風大便器」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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