現在ではセンサー式が一般的であろう。
節水になるし、
人が前面に立った時点で少し流す「予洗」をして
汚れがつきにくくしたり、
長時間使用されない場合にはたまに水を流して
汚れが乾いてこびりつくのを防止したりできるから。
しかし、こんなセンサーが無かった時代に作られたトイレでは
「ハイタンク式」の洗浄をするものが
まだ残されていたりする。
上にあるタンク(ハイタンク)に水をためて
壁内に埋め込まれた洗浄管を通じて
時々「ジャーッ」と流すのである。
ちなみに、大便器洗浄用にあまり高くない位置にあるタンクは
「ロータンク」である。
ハイタンクには、給水が持ってきてある。
蛇口からちょろちょろと水を流しておいて、
ある程度貯まると、サイホン現象で下に流れるようになっている。
がんばって手を伸ばしてみたけれど
これより上から撮れなかった。
人が使っても使わなくても、
一定時間ごとに流れてしまうので
少々水が勿体無い。
もうちょっと後の時期になると
天井面にセンサーがついていて、
人が何人来たかをカウントして流せるようにした
システムも売られていた。
(これも、まだ時々目にすることができる)
それでも、2つ便器があったとして
奥の方は良く使われて手前の方はあまり使われないような場合でも
同時に流されてしまう。
センサーと制御盤でシステムを組むのに
やっぱり水のムダが多い。
その後に、個別感知のセンサーが製品として出回るようになって
今では便器本体にセンサーが埋め込まれているようになった。
いろんなトイレを巡ると、
いろんな時代を感じることが出来るのだ。
古い器具を品番検索したりなんかして、
時代を感じてみるのも楽しいかも知れない。
(「ハイタンク式の小便器洗浄」おわり)
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