2018年11月01日

苫小牧バイオマス発電

原発の停止、化石燃料の高騰、
二酸化炭素排出削減、自然エネルギーの不確実性……
いろんな経緯から、電力事情がなかなか厳しい昨今。

「カーボン・ニュートラル」を目指した、
バイオマス発電も各地に建設されるようになっている。

そんな中、苫小牧バイオマス発電株式会社を見せていただく機会があった。


tmkmibomshtdn1.JPG

現地の設備関係について、
個人的資料としての撮影は許可いただいたものの、
ネット上にアップすることは認められていないため
本ブログでは公開を差し控えさせていただく。

会社の公式ホームページから、
発電所紹介 → 主要設備 をご参照いただきたい。

十分な画像と説明とを見ることができるであろう。



林業との関係性、
燃料のコストと安定供給の課題など
解決すべき事柄も多々あるのだが、
ひとつの可能性として「有り」なのではなかろうか。



事務所棟の外壁についていた
不思議な形の給排気トップ(と思われる物体)が
気に留まった。

tmkmibomshtdn2.JPG

なかなか、独創的な形である。

製造者や仕様などは、不明である。



個人的には、
原子力発電所は日本においては不適であると考える。
地震をはじめ自然災害が多い日本においては
建設・維持コストが高くついてしまうし
そもそも廃炉の技術やコストが確立していないであろう。

更には、万一の事故の際に地域まるごと放棄する覚悟が
各立地自治体にあるとは思えない。
広大な国土を持つ国ではない以上、
そんな覚悟を必要とする発電所は、ふさわしくないと考えるのだ。

被害(国際的な風評を含む)範囲を限定することも
非常に困難である。



と言って、太陽光・風力その他の自然エネルギーの不安定さは
如何ともし難い。


そういう状況下において、
バイオマス発電も一定程度の役割を果たすことができると考えるが
当面化石燃料に依存せざるを得ないのもまた事実である。



ともあれ、さまざまな発電について
実物を見、説明を聴き、
今後も考えを巡らせていきたいと思う。


[今までに実際に見てきた発電所]

・石炭火力(微粉炭)
・石油火力(C重油)
・天然ガス火力
・太陽光
・地熱
・風力(地上、洋上)
・原子力
・高速増殖炉(もんじゅ)
・水力(ダム式、揚水式)
・バイオマス(バイオガス、木材チップ、ペレット)
・RDF(ごみ固形燃料)火力
(「苫小牧バイオマス発電」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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