「三階滝」がある。
この周辺は、ナイヤガラの滝よりもだいぶ整備されている。
整備されたのは、
だいぶ昔のようである。
何せ、看板がこの体たらくだ。
広い駐車場があって、
トイレがあって、
レストハウスが整備されていて、
遊水地や休憩所も造ってあって。
典型的なバブル期の観光地整備事業なのかも知れない。
しかし、今は昔。
この看板のように、
くたびれた感が満載の地となっている。
看板にある「レストハウス」も
とっくに営業しておらず、閉鎖されているようだった。
三階滝川(下流で長流川(おさるがわ)に合流する)の川べりに
降りていけるように川岸が整備されている。
これを見たら、
暑い夏なんかきゃあきゃあ言って水に入って行きたくなるだろう。
なんだけど、ここは「三階滝」を見に行くための駐車場だ。
そして、滝はこの下流にある。
「危険ですので行かないで下さい」
まあ、そうだろう。
ならば滝の下流側に造っておけばよさそうなものであるが
地形的に無理だったのかも知れない。
室蘭土木現業所、とあるから
地方自治体としての「北海道」が管理しているようだ。
さてここから少々道を歩いていくと
滝がある。
ナイヤガラの滝と違って、
立派に舗装された駐車場、
車道・歩道が整備された道路、
橋・柵が、ばっちり整備されている。
これを「整備されていて良いな」と感じるか
「人の手が入りすぎていて興ざめ」と感じるか。
まあ、それぞれの好みだ。
その名も「滝見橋」から、
滝を見る。
「三階滝」と命名されたくらいだから、
3段になっている。
でも、3段? 2段?
奥に見えるのが、
先程の川岸だ。
水量にもよるだろうが、
ここを流されるとなると
確かに危険であろう。
水が多い時に滝壺に落ちたら
泳ぎがうまくないと厳しいかも。
いや、うまくても北海道の山中にある川なのだ。
水は、相当冷たいに違いない。
体が思うように動かない上に、着衣水泳を強いられる。
だいぶ大変かな。
橋から下流側を見る。
じつは、3段目は橋の真下だ。
そして、ここにもある「マイナスイオン看板」
2006年3月に伊達市と大滝村とが飛び地合併した際に
「何かやろう」っていうことで
マイナスイオンのアピールを始めたということなのだろう。
ナイヤガラの滝と三階滝、
車での移動であればそんなに離れていないので
「滝巡り」も乙である。
長流川沿いに、温泉地も並んでいるから
「湯巡り」も可能だ。
北海道には、
魅力的な地がたくさんあるのだ。
(「秋の大滝三階滝」おわり)