そういうリクエストも多いものだが、
街中を見渡してみると、
それらが露出でついている建物も多くあることに気づくだろう。
大通りに面したマンションであっても
各住戸が独立して存在している以上は
外壁に配管類が出てくるのは仕方がないことだったりする。
換気フードとエアコン配管のカバーとバルコニードレンと
給湯機も外壁露出でついている。
配管やフード類は
もう少し暗い色のほうが目立たなかったのだと思うのだが
敢えてこの色を選択したのか
標準色そのままなのか、意図は不明である。
ルーフドレン配管は
結構大胆に露出されていたりする。
奥の建物は、外壁の色よりも白くて目立つ配管が
上から下までずどんと伸びている。
こちらは、外装が白いから
白い配管が目立ちにくいかも。
古いタイプのフード付ベントキャップが並んでいるのもわかる。
小さくない室外機も
意外に目立たないかも知れない。
こちらの給湯機は、
外壁色に合わせた色になっているが
配管や換気フードは白っぽい色だ。
敢えてそうしたのか、
たまたまなのか、
わからないけど。
エアコンの室外機をバルコニーに置くと
狭くなってしまうから、
天吊で設置していたりする。
目立っちゃうけど、
床スペースの節約にはなるだろう。
こっちも、
バルコニードレンの色は灰色っぽいが
冷媒管カバーなどは白っぽい。
室外機や天吊鋼製架台も白い。
もっとも、室外機には色のバリエーションがないから
色を合わせようとすると無理やり塗るしかなくなる。
そこまでする必要性を感じるかどうか。
1階の入っている飲食店から
排気ダクトが出ているのがわかるだろうか。
外壁に合わせて黒っぽく塗っているから、
目立たないけれど。
こうしてみると、
機器やら配管やら
いろんなモノが露出になっていても
普通の人は普段大して気にしないで
過ごしているに違いない。
「気にしない」というよりも
「気付かない」というべきかも知れない。
実のところ、
設計者自身が「気づいていない」場合もあるだろう。
設計の際に気づいていないだけではなくて
あって当たり前だから
出来上がったあとでも意識に上らなかったりする。
案外、そんなものかも知れないのだ。
あまり気づかれない、気にも留まらない、
そんな配管類を
敢えて見つめて撮って回る。
まあ、変な趣味ではある。
(「露出の配管も、結構多いんだ」おわり)