この運河館には、
小樽の歴史に関する資料が展示されている。
大正中期くらいまでは、
札幌よりも人口が多かったという。
当時の繁栄の様子が
小樽港実地明細図として描かれている。
実地に歩いてスケッチして回ったのだろうか?
鉄道と港湾と、
北海道の玄関口として栄えた様子が
地図を見ても感じられる。
カラフルな絵も。
実際に使われていた漁具も。
右の四角いモノは、
ニシンを運ぶための「モッコ」である。
背中に背負って運ぶための箱である。
北海道の居酒屋に、たまに飾ってある。
最初、郵便受けかと思っていたが
とんだ勘違いだった。
新旧いろいろ、
雑多なモノたちが展示されていて面白いのだ。
当時の雑貨店内が再現されていたり。
共用栓の説明があったり。
周辺海岸の地形に関する説明もある。
当時、よくもまあこんな所にこんなモノを……と思うような
オタモイ遊園の写真。
現在も、基礎部分が残っている。
『小樽海上観光船』に乗って周遊コースを巡れば、
海から見ることができる。
以前、ブラタモリでも取り上げられていた街、小樽。
「かつて」栄えた跡を
現代でも垣間見ることができる。
観光バスで市内の観光地をぐるっと巡るのも良いけれど
ぶらっと街中を歩いてみると、
狭い路地に入ってみると
その歴史を感じることができるのだ。
奈良・京都のような古さは無いけれど、
それでも「北海道」と名付けられてから150年間の時の流れを
感じられる街でもあるのだ。
いわゆる『観光ガイド』に載っていない隠れた原石を発見する旅もまた
面白いものである。
(「小樽市総合博物館運河館(2)」おわり)