2018年09月19日

吸気弁付止水栓

寒冷地では、給水管の『水抜き』が必要になる。


水抜栓やドレンバルブを操作して
配管内の水を抜くのであるが、
細い配管の中の水はなかなか抜けにくいものである。

で、水抜栓を操作した後に
各水栓を開いて空気が入るようにすると
管内の水が抜けやすくなる。



系統の水栓数が少ないならば、そんなに手間ではないけれど
たくさんある場合には面倒くさい。

面倒くさいだけではなくて、
水がうまく抜けないまま内部で凍結してしまうと
とても面倒なことになる。


トイレのロータンクも、
洗浄レバーに水抜用のロックボタンがついていたりする。



とあるトイレで、
あまり見かけないモノを見た。

kyukbntskshsisn1.JPG

吸気弁付の止水栓である。



管内が負圧になると
自動的に吸気されて水抜きしやすくなる仕組み。

kyukbntskshsisn2.JPG

(ちょっとボケていてすみません)



今どき、
「トイレ 水抜き」で検索すると
動画で水抜きの仕方がわかる。

寒冷地に引っ越す際には不動産会社からも説明があろう。

自治体やメーカーや不動産管理会社のページに
いろいろな情報が掲載されている。

冬 → 水抜き

ということを考えておいていただきたい。



この止水栓のメーカーは、ここ



普段温暖地におられる設計者が
寒冷地の物件の設計をする際にも
積雪・凍結対策には留意が必要だ。



近年、地球温暖化に伴って(?)
首都圏でも氷点下になり、水道凍結事故が
相次ぐようになってきたようだ。

もっと温暖化が進めば(!)
首都圏でも水抜栓が標準設計になるかも!?
(「吸気弁付止水栓」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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