最大震度7を記録する大地震だったのであるが
実はその前日には台風21号が猛スピードで通過し
結構な風害が生じていたのである。
その後の震災のインパクトが大きいゆえ、
風害については報道にはあまり乗らない。
震源近くや液状化被害地区以外では
震災被害はよく見ないとわからない。
むしろ風害の跡が目につくのである。
公園の樹木が根こそぎ倒れてしまっている。
深夜に台風が通過して、地震は翌日の深夜であったから
丸一日の間にしっかりと対処してあったのである。
道路沿いの街路樹も、
倒れたり傾いたりしているものが目立った。
交通障害を除くべく
抜き去られたり切断されたり搬出されたりしている。
強風に吹き寄せられた葉や小枝が
歩道を覆っていた。
街路樹を抜き去った脇に
電線が垂れ下がっている。
強風で電話線がちぎれてしまったもののようだ。
空き家では、
中身がなくて軽い物置が
強風に煽られて転がっていた。
家々の屋根では
アンテナが傾いてしまっているところも
散見された。
非常に強い勢力でありつつも
ものすごいスピードで通り過ぎて行ったため
この程度で済んだ、とも言えよう。
もう少し進みが遅くて強風となる時間が長かったら
更に被害が拡大したであろう。
もしくは、
進みが遅ければ、徐々に勢力が弱まったか?
しかしその場合は他の地域で風害が増したことだろう。
台風 → 地震 とう順序であり
丸一日間隔が空いていたのは
不幸中の幸いと言えるかも知れない。
もし、地震 → 台風 という順番であれば
倒木処理は遅々として進まなかったことであろう。
気圧がかなり低い台風が地盤面を吸い上げたことも
地震のきっかけになったのでは、という説もあると言う。
そのあたりは今後誰かが検証するのであろう。
風害には、
どう備えるか?
庭木を、冬囲いのように養生している家庭もあった。
看板類は早めに片付けることができよう。
耐震策と同様に、
固定、緊結をすることも有効であろう。
そして、風の強い最中には外を出歩かないことも必要であろう。
(近畿では、不幸にも飛んできたモノがぶつかって亡くなった方も
おられたらしい)
風による力は、
複雑で、変動が大きく、
予測が難しい。
地震の予測も難しいが、
風は更に難しそうだ。
だから、被害があるたびに
その要因を推測して
対策するしかない。
特定方向からの風圧力だけではなく、
吹き下ろし、吹き上げの力が働くことも
考慮する必要がある。
これも、備忘録。
(「風害も忘れるわけにはいかない」おわり)
小生は、6日にセミナーの講師があり、5日の夕方に千歳着。札幌までの電車が動かず、動くまで改札で立ちんぼ。ホテル着は10時頃でした。
6日は地震で夜中に起こされ、セミナー会場は避難所になったので、自動的にセミナーは中止。
日中は、避難所で脱出経路を探して過ごし、ホテルは連泊。(全室予約されていたそうであるが、お客が来ない)
7日は朝6位半にタクシーで千歳空港へ。行列で待つこと6時間以上。
1時半に名古屋中部空港便を入手。新幹線で帰京しました。
ダブルパンチでした。
地震とブラックアウトを経験なさったのですね。
さぞお疲れになったことと思います。
国内どこでも、油断できないなと改めて思いました。